ヌプツェのながめ秀逸ロブチェの宿(左上)1泊50円。
2022年適正タイミング 2023年最悪タイミング
格安を希望するならコロナ明け2023年に海外旅行をするべきではない。なぜか。それは「格安」海外旅行することが難しいからだ。海外に格安旅行するにはみんなの行かない閑散期に行くことが前提とされる。コロナ後、みんながどっと海外に旅行するコロナ明けすぐの格安旅行は、不可能ではないが難しい。
今、旅のワザを持たない典型的日本人旅行者スタイルで海外に行くと、3年稼ぎのなかった受け入れ側の先鋭化したぼったくり態勢にいいようにぼられまくる展開が待つ。コロナがまだ明ける前の2022年に、実際に「格安」海外旅行を実行した立場から、コロナ後の格安海外旅行再開のタイミングについて解説。
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チャンギ国際空港のジェットスター
ユングフラウ横目にトレッキング
コロナ明けリベンジ旅行混雑
2023年GWにあわせて、日本人帰国者に対するコロナ制限完全消滅。5月8日からは2類から5類へ移行。コロナ後進国日本で、他国から3歩遅れてようやく海外旅行に対するコロナ制限が実質完全撤廃された。それに合わせて同調圧力含め、様々な制限強いられていた海外旅行愛好者が一斉に海外へ旅行を解禁させた。2023年GWの海外旅行者数は2022年の4倍の20万人になるそうだ。2022年10月1US$=150円超えるような円安も130円台とややまともになり、今年こそは海外旅行とどっと多くの旅行者が海外へ向かう。
しかし、格安を考えるならこのコロナ制限解禁すぐ2023年の海外旅行は避けた方がいい。3年間コロナで稼ぎのなかった航空会社、ホテル、ツアー会社が強気になって料金を高騰させている。2023年GWから海外へ行く旅行者は「格安でなくていい。とにかく海外」というタイプなので、彼らには航空券もホテルもツアー料金も高くても売れる。高くても売れる商品を安く売る必要ない。3年も赤字続いた後なのだから…という単純な構造だ。もともと旅行関係にはシーズナリティという混雑期に価格が高騰する「相手の足元を見た」料金設定が一般的なので、この流れは自然なことなのだ。
ガーナ・トーゴのアフラオ国境の地元宿から見る奴隷海岸
パヤム島ロングビーチ宿泊中 ビーチ徒歩1分で1泊400THB
コロナ後の海外旅行タイミング2023
海外格安旅行にはタイミングが大切だ。基本はみんなが行かない閑散期を狙って渡航するのが原則。通常は盆暮れ正月GWを外して渡航する。今年はそれにコロナ明けという面倒で衝撃余波の大きい要素が加わっている。
事実普段は安いLCCフライトも2023年4月ころから高騰が続いてる。LCCは燃油追加税がないだけまだましで、燃油税のある大手フライトはびっくり料金設定。とても格安海外旅行のできる状況になっていない。しかし私は実際に2022年から2023年にかけて2回長期(2カ月と4カ月)のタイやカンボジアの旅を格安に実行している。その時にできて、なぜ今は格安海外旅行ができないのか。
ガーナ アクラ ジェームズタウンビーチ 南大西洋を望む
インド南部 トリバンドラム(ティルバナンタプラム)
2022泣きの1年と2023ウハウハの1年
理由は簡単で、2022年はホテルや航空会社などの受け入れ態勢側が「泣きの1年」だったから。2022年4月くらいまではコロナがまだ明けきっておらず、各国コロナ鎖国体制も複雑で、手間も費用もかかり旅行者も少なかった。特に私の初回渡航時、2022年2月上旬はコロナ明けどころか感染拡大真っ最中。フライトもホテルも客が全くおらず、「どんなに安くてもいいのでうちに来てくれ」の泣きの状態だった。なのでガラガラなのにフライトもホテルも格安で旅ができた。ただそのころ日本発の一般ツアーはなかったのだが。
ミャンマー ミェイ(現地発音ベイ)海洋少数民族交差点
対極に現在のコロナ明けは、今年こそは海外旅行のリベンジ旅行熱で多くの方々が狂喜乱舞。旅行者側が「どんなに高くてもいいので行かせてくれ」「おねげえしますだお代官様」状態。2023年GWからは航空会社、ホテル側は「ウハウハの1年」に突入した。3年稼ぎがなかったのでここぞとばかりぼったくり態勢も先鋭化。
最初の釣り広告でバンコク3泊4日最安ツアー59,800円が、1名参加での最終支払い諸税込8万円超。往復空港送迎つけると10万円超える。ツアー参加で海外に行くような旅行者相手に空港送迎別料金?しかも物価安く近場のバンコクで、たった3泊の10万円はどう考えても高い。コロナ前の倍以上か。それでも日系大手フライトバンコク往復が往復燃油込み最安で13万円に比べればまし。その辺利用してホテル代合わせるとコロナ前最安ツアーの3~4倍になる。
「円安物価高だからしょうがない」で納得できる方なら問題ない。しかし同じ円安物価高状態でも、先日コロナ前とさほど変わらない費用で海外ハイテンション長期旅をしてきた身には、どうしてもただ単にぼられてるだけに見えてしまう。
チェンナイ国際空港のポートブレア行スパイスジェット
●コロナ明け格安海外旅行の例
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2022年2月~4月タイ隔離免除旅
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2022年11月~2023年3月コロナ明け海外旅
コロナ明けでぼったくり先鋭化
このぼられ状態で格安海外旅行なんてできるはずがない。どうすればいいのか。対応策はシンプル。「今行かないこと」…なのだ。3年稼ぎのなかった彼らのぼったくりが先鋭化するのはある意味しょうがない。ノックエアもタイライオンエアもバンコク日本便コロナ撤退した今、エアアジアバンコク線まで消えられたら私も困る。体制立てなおし時期があってしかるべきだとも思う。客単価の低い航空会社やホテルほどコロナ3年の傷は深い。
コロナ特有の事情で特有の混雑期が生じている今、それが過ぎ去るのを待てばいいのだ。LCCの経営が3年の赤字取り戻して経営安定して、以前のようなプロモが出回る時期を待って渡航する。混雑期を避ける。これは格安旅行の大前提。今年はそれに「コロナ明けリベンジ旅行混雑」という例年にない特殊な混雑状況が加わっているだけなのだ。
もちろんこれは「格安」を前提にした場合。「高くても問題ない」「金ならある、好きなだけもってけ。がっはっは」状態なら、コロナ明け混雑期高騰関係なくいつでも簡単に海外旅行に行ける。
ロック島珊瑚礁 島に宿泊して泳いでいくのでツアー代0円
2023年は格安海外旅鬼門の年
格安を望むなら、2023年GW、夏休み含め、11月くらいまで渡航は控えた方が無難。物価の安い国を選択して行っても、そういう国でもぼったくり(物価高ともいう)が先鋭化しているので。入り口部分は一見安く見えても実際の支払いが高額になる場合が増えている。このGW中、狂喜乱舞で海外旅行に出かけて、帰国後のカード会社からの請求見て「こんなはずじゃなかった」と青ざめる方はたぶん少なくない。一方で自粛反動リベンジ旅行混雑に乗じたぼったくりは、そう長く続かないと私は楽観している。LCCのプロモなどによる格安フライト復活は、タイやカンボジアの次の乾季くらいになるのではないか。具体的には2023年11月くらいから。
そう考える根拠は以下の経験による。先日利用したタイエアアジアの国内線。去年2022年11月時点では高騰していたのに、4か月後の今年2023年3月にはそこそこ落ち着いていた。コロナ回復で日本より1年は先行しているタイでのこの動きは、3年間のマイナス分を取り返す時期がすんだら、以前の態勢に少しづつ戻っていくことを示している。今後日本への国際線も同じ展開になるのだろうと勝手に予想している。
チェンナイメトロ ジャイカ支援なのに車両はブラジル製のなんでやねん構造。理由は単純。日本製だと工費も維持費も高額になるから。嫌中の足元みての西インド新幹線大丈夫なのか?
びー旅つぶやき 日々の日記
10:57 2023/05/04
10円パン?個人的にめちゃくちゃ気を引く名称。先日買ったタイの5バーツパンでも日本円では約20円。そんなパンが日本にあるのかと調べたら、形が10円玉の大型人形焼きもどきで、値段は10円パンなのに500円だった。
5月8日からコロナ引き下げ対応。いまごろ5類?日本人帰国者に対するいやがらせにしか感じられなかった成田での煩わしい仕組みもGWに合わせて消滅。すべてのコロナ対応に「え?今ごろ?」がつく。他国より1年以上遅れる日本のコロナ後進国ぶり。私がこのサイトで1年半前から予測していた通り、常在ウィルス化変異でのコロナ収束。いまだに大変なことになる可能性があると言っている専門家が滑稽に見える。日本より1年以上前にコロナ鎖国解禁したタイで深刻な状況に陥ってないことは、今までの日本のコロナ対応が間違っていたことにならないか。「深刻な感染拡大が起こらなかったのは我々の対策のおかげ」に説得力なし。逆に専門家や決定権者の自己保身優先政策が日本の脆弱ポイントを世界に喧伝する結果になってしまっている。
長期の休みに遠くへ出かけるなんて元気あるなと思う。高速渋滞40㎞なんて休みになってないじゃんとも他人事ながら思う。私はGW中ずっと部屋でゴロゴロ。外出なんて全く思わない。完全な引きこもり。でもそういや先日まで4カ月も海外旅してたんだっけ。私は出国すると変なスイッチが入り別人格になる。今の時期出国しなくても日本寒くないし。タイやカンボジアやインドは雨季だし。コロナ明けでいままで稼ぎのなかったぼったくりマン連中がぎらついて料金高騰しているし。平和に日本でゆるゆる中。もともと寒さに弱いのだが、最近年とって、私の出国は「寒さから逃れるため」が重要ポイントになってしまっている。渡り鳥の発想。
ポートブレア 南アンダマン島 インド 3輪バジャイタクシーの原型はダイハツミゼット?最近カンボジアにあふれている。
びー旅つぶやき 日々の日記
1:03 2023/04/30
世間ではGW9連休とかまびすしい。私にはまるで他人事。コロナ明けの海外旅行と狂喜乱舞の方々への足元みたぼったくり攻勢の嵐が吹き荒れる。私はその嵐を、頭を低くして通り過ぎるのをじっと待っている。旅行者自身がコロナ前の2倍3倍のぼったくり料金に納得しての渡航なので別に問題はないのだが、なんか痛々しい。私はそういう世界にかかわろうとは思わない。ただ今のような状況になる前に海外旅していて正解だったなと実感。
GWの9連休ってうらやましいか?うらやましがってる中国人基準にするのおかしくないか?欧州組社会人の夏休みは1~2カ月が普通だったりするぞ。私の先日の海外旅は119日間。旅先でフランス人旅行者にうらやましがられていた。でも私の119日間に連休の意識はない。過激な毎日で体重が減る状況で、全く休んでいる気分ではない。連日ハイテンションでキラキラハッピーな日々ではあるけど。
3年稼ぎのなかった航空会社や旅行会社のぼったくりが先鋭化するのはしょうがない。エアアジアも適当に経営軌道に乗ったら、また格安プロモぼちぼち出してくると勝手に楽観している。バンコクなら次の乾季くらいか。今はぼったくりの嵐が通り過ぎるのを、ただただ頭を低くしてじっと待つ。