1回目は初回入国のスワンナプーム空港で45日確保。2度目のタイ45日はカンボジア、オスマック国境のタイ側チョンチョムでとる。コロナ特別施策とビザランを応用した変則滞在延長。
タイにビザなし90日間滞在
2023年5月30日(火)
海外旅行、ビジネス渡航、留学、海外に長期滞在するには基本相手国のしかるべきビザが必要になる。長期になればなるほどかかる費用や面倒が増える傾向ある。
タイの場合、日本のパスポートを持って観光目的入国の場合、30日までビザなし滞在できる。それ以上滞在するにはビザを取るか、イミグレに行って延長申請せねばならない。しかし今回2022年11月~2023年3月まで、私はタイに合計90日間ビザなしで、延長申請もすることなく合法的に滞在した。どうやったのかの詳細解説。
←タイ3等列車旅 Road22Top タイオーバーステイ→
麻雀をうつ象さん ブリラム駅前
プーナムロン~ティーキー国境 ミャンマー側イミグレ
コロナ明けタイ長期滞在
私は2022年11月から2023年3月まで119日間、タイとカンボジアを長期旅行していた。タイに90日、カンボジアに29日滞在して、カンボジア滞在には30日観光シングルビザ30US$を国境で取得して陸路入国。残りの90日間のタイ滞在にはビザなしで滞在延長に費用をかけることなく滞在した。
コロナ明け旅行喚起特別施策と、ビザランという方法を応用してタイ滞在を快適に90日間ビザなし滞在したのだ。
タイの滞在は、日本人で観光目的、空路入国の場合、30日までビザなしで入国することができる。観光シングルビザは5500円もかかるうえ面倒な申請手続きあって、60日までしか滞在できない。
ミャワディーからコーカレーへの山道
コロナ後の海外旅行
13:21 2023/05/29
コロナが収束し、海外渡航が実質解禁された昨今、渡航者が急増。ホテルも航空券も高騰。コロナ期間中に人員削減した海外主要空港では利用客の処理が追いつかず大混乱。海外旅行は高額で手間がかかり、空港で長時間待たされたり、混乱による欠航が生じたりで、快適に渡航するには少し待った方がいい状況になっている。
それとは対照的に、コロナがまだ明けきる前。渡航者激減で、航空会社もホテルも客が全くおらず「泣きの状態」だったころ。ホテルも航空券も今とは正反対のコロナキャンペーンで激安になり、「おいしい状況」が生まれていた。そのひとつにタイのビザなし滞在期間があった。通常日本人の観光入国の場合、ビザなし滞在は30日まででき、延長は現地イミグレで1900バーツ払って丸1日つぶして延長申請することで1回だけ30日延長することができる。
それがコロナ後閑散時期の観光客呼び込みキャンペーン「頼むからうちに来て金使ってくれ」状態で、滞在期限30日が45日になる期間があった。2022年10月1日~2023年3月31日までの限定。さらにおいしいことにこの45日は陸路入国にも適用されていた。
通常陸路入国の場合、ビザラン滞在制限するためコロナ前の滞在延長は15日(陸路ビザラン年2回までの制限もあり)だった。その部分も3倍の45日になっていたのだ。ちなみに呼び込む必要のない大混雑の現在は当然、空路30日、陸路15日に戻っている。
パッカード国境
アンロンベンからオスマックへ寝台バスで格安移動 2023/1/28
タイ滞在延長ねじれ現象解説
つまり2022年10月1日~2023年3月31日期間中は、正直にイミグレで1日つぶして1900B(7600円)で申請すると延長30日。合法ではあるものの、あまり快く思われていない陸路ビザランによる滞在延長は0Bで45日。…と味のある逆転構造になっていた。期間限定ではあるものの「正直者がばかを見る」典型状態だったのだ。
「そもそもビザランとは…」とうんちくたれている自称達人ほど、このおいしいビザラン逆転利用できず、まじめにイミグレで正規の30日1900バーツ延長申請した後に知って歯ぎしりする状態。陸路ビザラン45日情報は正規にアナウンスされることもなく、知る人ぞ知るというコアな情報だった。ビザラン自体がタイ当局にあまり好意的に思われておらず。正規の延長申請することなく、隣国の陸路国境をただ往復するだけで45日滞在延長ができることは、あまり知られたくない事情も背景にあったと思われる。
このねじれ期間が前回の私のコロナ明け旅期間とドンピシャ重なったので、まごうことなくニコニコで利用。ビザラン応用した変則利用だったので、紆余曲折あったものの、結果、無駄な出費なく、0円で90日間ビザなしタイ長期滞在を可能にした。
ちなみに私は2022年2月にムアントンタニのイミグレで1900B払って滞在延長しているが、その当時はコロナキャンペーン云々以前に、コロナ感染爆発真っ最中で、陸路国境すべて閉鎖されていてビザラン自体不可能だった。その後隣国の陸路国境順次開かれて行って、完全開放は2022年6月だった。
メーサイタチレク国境 タイ側
ココンの港
ビザランとは
ビザランとは海外滞在国での滞在延長方法の一つ。海外長期滞在での滞在延長のために隣国にいったん出国し、滞在リミットをリセットして再入国する行為。日本のパスポート所持でタイのビザなし観光入国の場合、30日のリミット前に隣国に出国し、再入国して滞在期間を延長する方法。長期滞在の沈没組が費用をかけずに利用する典型的滞在延長方法で、タイ政府も「陸路ビザラン再入国リミット15日、年2回まで」と制限かけるなど、思わしくない行為としてはいるが、とりあえずは合法とされている。
日本パスポートの場合、一般的な観光入国の場合、タイ入国の際にビザは不要。なのでビザランと名前がついているが、再入国時タイのビザの取得不要。ただ出国先がカンボジアやミャンマーの場合は相手国のビザは必要になる。またランとついているがフライトの場合もビザランという。フライト入国の場合は30日滞在認可もらえ、陸路のような年入国回数制限はない。
激変ポイペト 2022年12月30日
陸路ビザランの場合、正規のイミグレ滞在延長だった場合必要な30日1900Bの申請手数料が不要。滞在延長15日だがかかる費用は0円。往復の交通費のみで滞在延長ができる。ラオスやマレーシアの陸路国境の場合、相手国にもビザなし滞在できるので、相手国ビザ代も不要。マレーシアの場合はマレーシア国内に1泊以上必須。
また再入国の際に、リミットまでの出国航空券提示が必要のルールが陸路にも空路にもあるが、実質チェックなしでスルー。決まりと実際の運営に差があるのもかの国スタイル。
スンガイコロク - ランタウパンジャン国境
ビザラン応用滞在延長
18:01 2023/05/29
厳密に言うと私の滞在延長方法は典型的ビザランではない。沈没組がやっているような定番ビザランで実行はしておらず。タイ出国してすぐにタイに再入国はせずに、そのまま出国先での長期旅に切り替える方法で、ビザランの仕組みを自分のスタイルに合わせて応用適用している。ハイテンションネタはタイだけではない。カンボジアにもあるのだ。せっかくコロナキャンペーンでおいしい状況があるのに、自分の旅にそぐわない定型に合わせるメリットは私側に何もない。行きたいところへやりたいように行く。それに沿ったやり方でビザランという仕組みを自分に合わせていいように盛り込む。
ただタイでの滞在を延長したいだけなら、ビザ代のかかるカンボジアなど行かず、ビザなし入国できるラオスやマレーシアに向かってすぐタイに戻ればいいのだ。それよりも優先されるのは私の望む旅のテンション。実は事情あって最後のほうで滞在リミットが微妙に足りなくなるトラブルに遭遇。タイをオーバーステイになる状況に追い込まれる。タイのオーバーステイの罰金は1日500THB。初めてのオーバーステイ体験。しかし実際はトラブルというより、おいしいネタと期待していた。なのに帰国時のチェックではあっけなく何のおとがめも罰金もなく、平和にスルー。結局滞在にかかったビザや滞在延長関係での出費は0円のまま旅を終える。
YouTubeおとちゃんねるではネタ的に面白いのでわざと「ビザラン失敗」とか題していたが、日曜や祝日にイミグレ行って閉まってたという笑える失敗はしているが、大筋では大成功の長期旅を終えて日本に帰国する。滞在延長出費0円がそれを示す。後半のラノーン国境での快適生活と、なぜオーバーステイになったのかの顛末は味のあるネタとして残ったので、次のびー旅ロードで解説。
ダウェイ ミャンマー
びー旅つぶやき 日々の日記
10:28 2023/05/25
日本政府のピントのずれた少子化対策に唖然。あれでは少子化加速政策じゃないのか。援助すべき対象はそこじゃない。もっと前の段階だ。今子供を持って育てている段階で今の日本では恵まれている層だ。少子化解消の核心ターゲットではない。子供を産むどころかそのはるか前の結婚や恋愛にまでたどりつけない若い非既得権益層に焦点もっていかねば少子化の根本対策にはならない。
最善の少子化対策は今日本で静かに進む「合法的奴隷制度」に何らかの手を打つことだ。現在の日本は一部の既得権益層の裕福な暮らしのために、国民の半分の非既得権益層が奴隷として虐げられる状況になりつつある。そしてそれが若年貧困層に、子供を産むはるか前の段階の結婚や恋愛をあきらめさせる状況になっている。
子供一人にかかる教育費2000万円。3人産めば6000万円。老後必要な資金1人2000万円。しかし実際の若年貧困層は奨学金返済に追われ、高額の社会保険料や年金天引き後の手取り月12万円。非正規の場合ボーナスも退職金もない。消費税も物価も光熱費も上がり続け、ただ日々の生活に追われる状態。この状態で子供など産めば、自分も生まれてきた子も不幸になることは目に見えている。それ以前に日々の生活に追われるだけで恋愛すらできない。増え続ける若年貧困層が未来を描けなくなるのは当然か。自殺するか高額バイトで強盗するしか選択のない若年貧困層の増加は、先進国とは思えない状況だと個人的に思う。平和的に合法的に、富めるものが貧しいものから搾取する構造になってしまっている。格差が広がり分断社会化が進む。静かに進む合法的奴隷制度が日本を衰退させている。
経団連会長、少子化対策財源に消費税を排除すべきではないとの発言。要は消費税早く上げろと遠回しに言っているに等しい。庶民には鬼の発言だ。もともとピントのずれた少子化対策、富めるものを救うのに、貧困層から搾取する構造。消費増税は歴代政権が経団連の言いなりになってきたことの裏返しか。逆に消費税なくして、その財源を、消費税上げろと言い続ける既得権益層や、大企業の内部留保からにすれば、少子化は劇的に解消する。そういう構造にすれば財源ありきの無駄な支出もたぶん減る。現政権では集票マシン失う行為なのでできない選択なのが闇が深い。
ノンカイ国境タイ側出口