びー旅ロード

禁断のコロナ旅回想録 隔離免除旅2022年2月-4月

b-tabi Road2023コロナ旅回想録

Corona travel log Thailand

禁断のコロナ旅回想録

コロナ感染拡大中の海外旅行Quarantine exempt travel in Thailand


2022年2月3日出国時の成田空港第1ターミナル

コロナ旅回想録

2023年7月9日(日)
旅先で何が起こるかあらかじめわかっている旅はつまらない。旗の後にぞろぞろついてまわってガイドブックの中身を確認するだけの旅。自由のない束縛旅。30年前の典型的日本人旅行者スタイル。高い金出して海外行く意味は微妙。

その対極にある何が起こるかわからない自由な旅。それはある程度までは刺激があって楽しい。特に国内旅行と違って海外は異次元深度が深い。しかしあるレベルを超えてしまうと恐怖の地獄体験旅になりかねない。実は私はその貴重な地獄旅を経験した。それが禁断のコロナ旅。コロナ感染拡大真っ最中2022年2月2日~2022年4月3日のタイへの隔離免除旅だった。



←タイ物価の3層構造  Road22Top  エアアジアサポート→


●2020年から2022年にかけての日本の感染者数推移

タイに行こうと決めて航空券予約したのが2021年10月下旬。ちょうど上の図の盆地になっている時。オミクロン株が騒がれだす前だった。この時の日本の感染ピークは2022年2月5~8日ころとされていた。狙っていったわけではない。結果こうなってしまったのだ。

びー旅ロード2021年12月7日 オミクロン株私的考察


スティサンの隔離ホテル滞在中 1泊2,055円のSHA++隔離ホテル CK2ホテル8階部屋のベランダからの眺め 隔離ホテルは自力手配だと1泊2,055円ですむが、人任せにすると1泊2万円になる傾向があった。コロナ便乗ぼったくり満開中。2022年2月4日


コロナ感染爆発中海外渡航の背景

オミクロン株感染拡大真っ最中。テレビのニュースでは大変なことになるの大合唱だった。とはいうものの私の旅は公開できないような非合法の海外渡航ではなかった。ルールに沿ったやり方で厳しいコロナ鎖国結界突破しての渡航だった。当時は各国検疫ルールが尋常じゃなく厳格で、違法な渡航などやりたくてもやれるような状況ではなかった。そういった中で何が恐怖か。

それは出発前日まで旅に行けるかどうかわからない恐怖。当時のニュースでは出発前まで連日のように「未知の変異株の感染拡大で大変なことになる」の大騒ぎ中。普通海外旅行出発前は、ウキウキで連日ニコニコになるはずなのに、全然そうならない。出発直前に全部楽しいことを取り上げられてしまうかもしれない状況だからだ。そしてその理不尽な没収に対してあらがう手立てが何もない。

出国24時間前PCR検査で陽性になれば、それまで苦労して準備した面倒な手続きも、それなりかかった費用も一瞬でパアになる。出発しても深夜に空港から現地の病院に隔離車両で連行されPCR検査。その5日後にも2度目のPCR検査。隔離ホテルで隔離される経験もファンキー。どこで強制終了で隔離されるかわからない。自らの努力で検査の陽性判定を避ける方法などどこにもない。

仮に無事旅を終えて帰国しても、2022年2月出国時は日本側でまだ帰国後2週間隔離が健在だった。成田の隔離ホテルで2週間隔離される帰国者へのいやがらせが継続中。隔離場所は自宅も含まれていたが、そこまで公共交通機関使えず。私の場合目黒の自宅まで隔離タクシーで2万円以上出さねばならない状況だった。




往路のジップエアフライトはガラガラ 2022年2月3日撮影

即時旅終了で隔離の懸念

今もその時の恐怖の日々は克明に記憶に残っている。海外旅行って楽しいはずだ。なんで連日ひっきりなしにこんな恐怖体験せねばならんのじゃ。なんか割に合ってない。なので当時はだれも海外渡航など行かなかった。コロナ真っ最中なので当然か。

往路のジップエアフライトは搭乗率3%でガラガラ。その後旅が始まってからも常に「感染、強制終了で隔離の恐怖」と隣り合わせ。断崖絶壁歩いている気分だった。しかし1年半たって今思い返すと、その時の記憶が、思いのほか印象深い味のある体験として鮮明に記憶に焼き付いている。変な言い方だが恐怖や傷跡のたぐいでなく、なぜか不思議なほど美しい記憶として残っている。人のいないホテルもビーチも。コロナで数カ月客が全くいなかったホテルに私がたどり着いて、オーナーのおじさんの見せたキラキラの笑顔も。コロナがなければ体験できなかったエキセントリック異次元ワールドの数々。予定調和の対極にある、恐怖の地獄旅すれすれの旅でしか遭遇できない貴重な体験だった。

私のコロナ前の海外長期旅(ミャンマーのメルギー諸島やモルディブ、アンダマンニコバル諸島を回る旅)の帰国は、2020年3月19日。WHOのコロナパンデミック宣言(2020年3月11日)の後だった。エアアジアの帰国便コロナキャンセルでバンコクから帰国できなくなる状況。何とかシンガポール~台北~成田のスクート便確保して命からがら逃げかえった。その後コロナ感染爆発で家にこもる日々。何も悪いことしていないのに自由を奪われた監禁生活。どんなに金があっても何もできないみじめなステイホーム。小銭あっても自由がなけりゃ囚人と変わらない… を実感する災難。


モルディブ マディバルフィノルー 2020年1月21日撮影

この体験は何かの価値観の崩壊にもなった気がする。価値のあるものと思っていたものが、実はたいして重要なものでなかった。洗脳が解けたというか、様々なまやかしの化けの皮がはがれた体験になった気もする。ちなみに私はその後日本でデルタ株にもオミクロン株にも感染発病して軽症で回復している。ワクチンも日本で2回、3回目はバンコクでうって実質コロナまみれ。

2021年8月5日 デルタ株感染闘病記

2022年7月22日 オミクロン株BA5感染闘病記



2020年2月パンデミック直前アンダマンニコバル諸島ポートブレア



当てが外れコロナ感染爆発期に海外渡航


2022年の旅はコロナ明けにするつもりだったのだが、結果、コロナ感染が最も深刻な感染爆発時期に重なってしまう。企画したのは2021年10月ころで、まだオミクロン株登場前。そのまま収束に向かうとの楽観的読み外れて、2021年12月にオミクロン株感染爆発。タイも隔離免除旅を一時無期限停止とした。2022年1月11日予約していたエアアジアもコロナキャンセル。お先真っ暗。

それでも2月3日に渡航延期してダメもとで出国準備。するとタイ政府がオミクロン株が常在ウィルス化変異方向へ進んでいるとの展望から、2月1日から隔離免除旅を再開させた。私はその直後の2月3日フライトでのバンコク入りだった。

エアアジアはまたもキャンセル。結局タイランドパスの日にちずらせないので同日のジップエアフライト確保した。日本ではオミクロン株の正体が不明のまま感染爆発で、とにかく大騒ぎ。当たって砕けろ。なるようになるさで突入という感じだった。ただ渡航を中止するという選択は全くなかった。コロナのせいで1年10カ月も日本から出られなかった背景もあった。でも普通の海外旅行者が出国できないのは3~4年なんだけど。私は海外旅中毒なので。


誰もいないシュールな道 ランタ島 2022年3月15日撮影

隔離免除旅で滞在延長申請

タイランドパスの滞在上限は30日だった。帰国便もそれに合わせて30日後で予約していた。ただせっかく面倒なコロナ結界突破して南国きているのに30日で帰国なんてもったいない。こちらもダメもとで1900バーツ払って30日の滞在延長試みる。まだ陸路国境すべて閉鎖されていてビザランなんて論外。ムアントンタニのイミグレでの正規の延長申請だった。隔離免除旅で滞在延長申請なんてできるのか。コロナカバーの保険の延長どうなるのか。懸念あったがあっさり30日滞在延長もらい結果60日滞在可能になる。コロナ時期にこれはありがたかった。

コロナ感染爆発時に大変なのは国をまたぐ移動。コロナ鎖国結界突破なのだ。一旦突破した後は平和な現地滞在が続く。なので現地在住や、長期滞在の方々にコロナ移動のストレスは皆無なのだ。当時は特に帰国時の日本側の鎖国が厳しかった。



ムアントンタニのイミグレ

この延長のせいで帰りのジップエアフライト代はパア。LCCなので払い戻しもなし。新規に4月3日のフライト確保した。なので往復分だけだと34000円なのだが、このキャンセルしてパアになった分入れるとフライト代5万円くらいになった。まだ1ドル110円台の円安前だったがコロナ関係の無駄な出費で金かかりまくり。

とはいえ、この滞在延長のおかげで、日本側でのコロナ鎖国緩和進み、4月3日の帰国時、2週間隔離はなくなっていた。バンコクの病院で3度目のワクチンうって、制限ほぼなしで帰国できた。

日本の極寒の時期、コロナ感染爆発中のタイナンバーワンビーチのロック島独占は変な意味での頂点を極めていた。ロック島キャンプサイトに2泊3日。ロック島は知られた島ではなくコロナなくてもあまり人の来ない辺境ビーチなのに。しかしコロナ最中によく国立公園のキャンプサイトやってたよなと感心する。人のいない透明度30mの珊瑚礁は異様にしみた。


ロックナイ島までロングボード借りてパドリング 2022/3/23


ロック島珊瑚礁 島に宿泊して泳いでいくのでツアー代0円



コロナ旅の傷跡

コロナがもう二度と経験することのない貴重な旅を提供してくれた。コロナ旅の傷跡ではなく、不思議な美しい思い出として記憶に焼き付いている。その時ヘビロテしていたHKTの突然 Do love me! 聞くたびにその時の旅の情景が浮かぶ。元気のいい曲で全然ムードある曲ではないんだけど。


ロック島 珊瑚礁 2022年3月26日撮影 天国(南国ビーチでゆる旅)と地獄(極寒日本で囚人生活)の差を実感できる写真か。ロック島滞在はかなりハードだったんだけど。

クリフエッジウォーク2022実録ページ


コロナ旅の不思議な美しい思い出

できないはずのコロナ海外旅で得たもの。それは考えなくていい最悪の事態を勝手に想定して無駄に悩むこと。結局私はコロナ関係でひどい目にあうことはなく、感染爆発中なのに平和に海外旅ができた。出国前日まで行けるかどうかわからない状況は事実だった。しかし今考えると、それに必要以上に悩んで落ち込む意味はなかったのだ。たまたま幸運だったからといえばそれまでなのだけれど。

すべて破断、強制隔離の地獄の闇を抱えて旅をすることは、予想外に切ない思い出として記憶に残った。逆の意味でのハイテンション旅になっていた。コロナ旅が「不思議な美しい思い出」として残るのはそういう背景があるからなのかもしれない。


人のいないシュールなピピドン島トンサイ裏通り 2022年3月1日 港のある表通りにはそれなりに人はいた。

 



ロック島の珊瑚礁 2022年3月24日撮影

びー旅つぶやき 日々の日記

13:53 2023/07/08
今日朝からLINEが使えなくなる、去年2022年11月出国時、約4カ月海外滞在するのでスマホ(マイネオSIM)は解約していった。帰国してまた再契約するつもりでいた。私は野暮用でどうしてもLINE使う。解約すればLINE使えなくなるだろうと思っていたのに、解約後もなぜか普通に使えた。スマホからは利用できなかったが、パソコンからは普通に利用できていた。なのでスマホ再契約することなく約8カ月間パソコンでLINE使い続けていたのだが、ついに今日ログインできなくなる。まあ覚悟はしていた。スマホで利用してもらうことで稼ぐアプリなので当然のことか。

で、LINE復活のためにやむなく、先ほどマイネオで再契約。マイそくライト月額税込660円。通話とデータ両方使える。前回出国前は、月1600円くらいの5ギガプランから、解約直前1カ月だけこれに乗り換えて特に支障なかったのでマイそくライトで復活。昼間の1時間ほどデータ通信全く利用できなくなるが、LINE復活できればいいだけなので問題ない。事務手数料3,300円はネット上で紹介コード公開しているサイト見つけて無料となる。本体はコロナ前にタイで9,415円で買った日本未発売新興国用廉価版アンドロイド、ギャラクシーA2をいまだに使っている。今YouTube動画の部屋撮りクロマキー合成で撮影に使っているスマホだ。SIMなしスマホから脱却。また歩きスマホができる。スマホ奴隷への道逆戻り?月660円なんだけど。

エアアジアのアプリなど認証にSMS使う場合が結構あって。SMS受け取れる携帯番号ないと何かと不便なのは確か。後日追記:エアアジアコロナ明けバージョン新アプリは認証にSMS使わないようだ。



パタヤ沖ラン島 タウエンビーチ 2022年2月14日撮影

13:37 2023/07/02
オアフ島に日本製の鉄道が竣工とのネットニュース。空港からワイキキまで列車移動できるのか。とよく調べると今回運行開始されたのは観光客には縁のないアウラニ(ディズニーホテル)方向への部分運行。しかもまだ空港駅まで到達していない。将来は空港からワイキキ方向に運行するらしいが、アラモアナショッピングセンターどまり。それも2031年とかなり先。空港からワイキキまで行くには結局ザバスに乗り換えないといけない。しかしそれなら従来通り空港からザバスに乗ったほうがいいような気もしないでもない。


今回完成したオアフ鉄道のルート(青線)はこんな感じ。現状ではワイキキも空港も全く関係ない観光客には無縁のエリア。右下隅がワイキキ。

このニュースで「え?」と思ったのがその運賃。「ザバスと同じ3ドル」とある。なんとザバス1年も前の2022年7月1日より2.75ドルより3ドルに値上げしておった。コロナぼったくり真っ盛りのハワイ全く眼中になかったので気が付かなかった。1日券も$5.50 → $7.50に値上げ。事前にABCなどでホロカードという読み取りカード2ドルで買ってチャージせねばならない。1日券初回購入に9.5ドル必要。今の円安レート144円で1,368円。バスなのに。それ以前にハワイはエアもホテルもコロナ便乗高値真っ盛り。ハワイよりきれいなビーチは世界中に数知れずあるのに、そこまでハワイに固執する意味あるのか?との疑問わく。

オアフ鉄道76年ぶり。日立が車両製造。第一フェーズ運行開始と騒ぐも個人的には微妙。昆明~シンガポール中国製高速鉄道の第一フェーズ、ラオス縦断鉄道は2021年12月に運行開始している。続くバンコク~ビエンチャン(直近ではバンコク~コラートだが)高速鉄道建設着々進行中の中国製鉄道海外展開とスケールにかなり差があるような気がする。「計画当初より工費が倍になる」が通じるのは、税金を湯水のごとく使える日本国内だけだ。海外ではその金がやりくりできるハワイ以外ではたぶん通じない。なのでインドネシアでもタイでも拒否されるのだ。南インドのチェンナイ地下鉄(郊外は高架鉄道)が、日本のODAで開発進んでいるのに、車両やシステムがブラジル製になっている理由もここか。枝葉で勝って大局でボロ負け。延期の続く嫌中インドの西インド高速鉄道どうなってしまうのか。

オアフ高架鉄道スカイライン路線図

2031年に全面開業予定 19 stations extending from East Kapolei Station to a temporary terminus at the Civic Center Station





ZIPAIRガラガラ機内Wi-Fi接続。2022年2月3日


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コロナ明け格安海外旅行



隔離ホテル8階の部屋滞在中


D&D イン
1泊1室 2,794円~
カオサン通りの老舗ホテル。屋上にプールがある。
booking.comで予約


びー旅ロード目次
309. タイ3等列車旅
310. コロナビザラン
311. タイオーバーステイ
312. LCCアップデート
313. タイ物価の3層構造
314. コロナ旅回想録
315. エアアジアサポート
316. スマホミニマリズム
317. 海外1人旅メリット
318. 海外旅行保険不要論
319. CambodiaHomestay
320. エアコン不要論

びー旅ロード2020
びー旅ロード2022


ミャンマー南部ミェイ沖150㎞ メルギー諸島バレー島2020年1月4日撮影


私が取得したタイランドパス QRコード部分白塗り済


バンコク郊外、スティサンの隔離ホテル 1泊2,055円


ピピドン島のリゾートホテルでピピレ島見下ろしながら朝食。2022年3月1日。

●YouTube旅動画

YouTubeおとちゃんねる


ピピ島1日ツアーバンブー島でお弁当 2022年2月28日


YouTubeおとちゃんねる



ピピ島2022年2月28日撮影


アンダマンニコバル諸島ハヴロック島エレファントビーチ 2020年2月27日撮影


YouTube ラジャアンパット



ロック島で無料で借りたロングボード。テントは1泊510バーツもしたけど。


モルディブ ラスドゥ島


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リオのカーニバル


ロイヤルオーキッドシェラトン 1泊1室24,866円~ バンコク チャオプラヤ川沿い
詳細はこちら



2022年3月22日 タイ南部の離島、ロック島でテント生活 昼1時間だけ食堂が開く。周りに人が全くいないのでコロナ感染爆発関係なし。


スワンナプーム空港


モルディブのシュールなサンドバンク 2020年1月21日


2022年3月26日トラン コロナ感染爆発中に海外旅行ダイエットでやせて帰国。


クラビタウン


2022年1月~3月間に、エアアジアには3度のフライトキャンセル(フライト数は6フライト)にあい、結局乗れず。ジップエアで往復することになる。キャンセル分はクレジットアカウントにためてコロナ明け2022年11月出国分の往復支払いで使った。


ドンムアン空港の壁画




人のいないゴーストカオサン
人のいないゴーストカオサン 2022年2月6日撮影



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