Thai Authentic awesome hotel best10
2020年12月27日(日)
味宿(あじやど)とは味のある宿のこと。海外の外国人旅行者向けではない地元宿には、ほかで出会うことのない心踊らされるテンションがある。異次元体験と同時に何が起こるかわからないわくわくおもちゃ箱感というか、駄菓子屋で沸き起こる不思議な高揚感というか…。日本国内旅行では決して遭遇することのない貴重な体験だ。
特に途上国、新興国で物価の安い国での地元宿にその「きらきら、うきうき」が多数内在する。
一方そういう国では金をかければかけるほどホテルの滞在環境は日本に近づくので、ありふれたつまらない旅になる傾向がある。一方で日本よりも安く、気軽に金持ち体験したいなどの場合にはもってこいの環境ではある。
この辺は旅の趣味にもよるか。ただ日本では格安旅行をするとみすぼらしい旅になりがちだが、海外の物価の安い国々ではなぜか金をかけない方が顔がにやけるきらきら体験に多数遭遇する。その理由の一つは旅先で出会う地元の方のその笑顔が、旅人の持っている「金」に対するものではなくて、「旅人自身」に対するものだという確固たる事実があるせいかもしれない。
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海外の地元宿1泊700円で未知のエキセントリック体験。今回はその最も実行しやすいタイの味のある地元宿ベストテンを公開。タイは治安の問題もなく(旅行者側のカモオーラにもよるが)、親日国で、ツアーを卒業したばかりの旅行者でも比較的自由旅行がしやすい国なのだ。しかしそのランキングに快適さへの配慮はしていない。「味」を第一に判断したハイテンション地元宿だ。バンコクのカオサンやヤワラーの宿にはない異次元体験ができる。
ただ予約サイトでネット予約できない(そもそもびー旅のような偏屈サイトにしかネット情報が出回らない)とか、フロントでタイ語しか通じないなど旅行者側にある程度の立ち回りが求められる難点はある。しかしそのハードルの向こうには数えきれない顔がにやけてくるきらきら体験が待っている。
ロッブリーのアントンホテル(真ん中)。でかでかと「ホテル」の表示あるもタイ語。こういう地元宿は予約サイトに登場することはない。
2021年タイ味宿ベスト10 第1位~第3位
第1位 ロッブリー アントンホテル 1泊200THB
ロッブリーは猿と遺跡の町として有名。アントンホテル(写真右)はクメール遺跡の真ん前で窓から遺跡が見える。その遺跡は猿に占拠された猿山と化しているので、アントンホテルは猿軍団のテリトリー内にある。2階3階の窓枠外屋根部分は猿の通り道になっている。そして窓や扉を開けていると野生の猿が入ってくる。また市場でトマトやバナナを買ってくると宿までの帰り道で猿に襲われる。抵抗しないと強奪されるのでもちろん戦って死守する。決して快適な宿ではない。
しかしその一方で夜中に窓の外に訪問してくる猿くんに、格子越しにビスケットを手渡しであげられる。それらのことを面倒ととらえずに楽しめる旅人向き。ここではこの類のインパクトを「味」という。このスタイルの旅を楽しむのに必要なのはタイ語だけではないのだ。この宿は広さ15畳トイレシャワー付ツインで1泊200バーツ(700円)。ネット予約不可。予約せず宿のフロントに行って当日確保が原則。なので電話番号は掲載しない。フロントでは英語不可、タイ語しか通じない。午後6時以降フロントは閉まる。こんな宿世界中探しても他にはない。タイならではの味のあるナンバー1ホテルだ。
左端がアントンホテル 右サムヨート遺跡
トマトをもってこの道を行くと彼らが襲ってくる。野生なので狂暴。ただ食べ物(ペットボトルの水含む)を持っていなければからまれない。アントンホテルとサムヨート遺跡はこの通りの向かって左側30mにある。
アントンホテル1泊200THB(700円)の部屋。Wi-Fiなし。私は2020年3月に1泊184THBで確保。1泊200THBを3泊550THBにしてもらって前払い。宿の皆さん英語不可なので交渉には要タイ語。駅前地元宿は狭いのに300B。ロッブリーにはネット予約でき、英語の通じる外国人用ホテルも他に多数ある。
宿の窓から撮影したサムヨート遺跡。この遺跡には入場料がいるが、この宿に泊まっている限り無料で毎日飽きるまで遺跡を見ることができる。
お猿がいっぱいロッブリー。近くの農家の方が野菜を差し入れしている。
サムヨート遺跡はタイ国鉄線路脇にあるので列車内からも見ることができる。
ロッブリー2020 ロッブリー2019 ロッブリー2017
2021年1月3日公開 猿遺跡ロッブリー(YouTube動画)
第2位 スリン ニューホテル 1泊160THB~
スリン駅前30秒のニューホテル1泊160THB~
この部屋は1泊180THB(630円)。嘘だろ?という広さ。ここの最安部屋は160THB。無料Wi-Fiあり。部屋から出ずにネットにつながる。
上の部屋の窓から見下ろすスリン駅前広場
第2位はスリン駅前ホテルのニューホテル。ここのスリンはイーサン(タイ東北部)の象の町「スリン」で、このサイトに頻繁に出てくるタイ南部ラノーン沖の「スリン島」ではない。普通タイで「スリン」といえばこちらを指す。この辺の住民はほぼクメール系。周辺にパノムルン遺跡などクメール遺跡が点在する。室内が広く、駅が見下ろせる部屋のコスパは三重丸。
バンコクから420kmと遠いのが難。ただ時間はかかるが3等列車なら激安で行ける。バンコク発の場合、列車番号233、Ordinary 、バンコク11:40発、スリン(終点)20:00着。
バンコク~スリン73バーツ(250円)。ただこのスリン行Ordinary(鈍行)は1日1便しかない。その他の急行や特急いれると1日9便。モーチット発長距離バスも多数ある。またコロナ明け前提での話だが、サンガム・チョアム国境でもチョンチョム・オスマック国境でもカンボジア方向へ陸路で抜けることもできる。国境でカンボジアVISAはとれる。
なおプレアヴィヒア遺跡の国境は閉鎖されているので、タイ側からカオプラウィハーンに行っても、国境越えてのカンボジア側プレアヴィヒア寺院への立ち入りはできない。肝心の遺跡中心部分は見ることはできないので注意。
スリン宿泊実録
第3位 サンクラブリー D. Dose Homestay 1泊200THB
モン族の村 D. Dose Homestay 1泊200THB(700円)
ディードーセホームステイ D. Dose Homestay 1泊200バーツ(700円)の部屋の中。トイレシャワー付のファン部屋ツイン。モン族の村の中にある。
第3位は先日びー旅ロード255で取り上げたディードーセホームステイ。タイ・ミャンマー国境サンクラブリーのモン族の村にある宿。1泊200B(700円)なのに上の感じでコスパ秀逸。この値段で少数民族の村にホームステイというコア体験できるのも貴重。モンウッドブリッジやサンクラブリー湖に徒歩10分。湖畔の一般向ホテルは1泊800THBと高い。パヤトンズ国境18kmだが外国人はこの国境超えてミャンマー方向へはいけない。戦場にかける橋のクワイ川鉄橋渡って断崖を走るナムトックまでのタイ国鉄泰緬鉄道路線が味あり。
びー旅ロード255. モン族の宿ホームステイ
モン族の村 ディードーセホームステイ宿泊実録
Booking.com
2021年タイの味のある宿 第4位~第6位
第4位 ナコンラチャシーマー ファーサーンホテル 1泊150B
左端がファーサーンホテル この通りはナコンラチャシーマー駅前通り
ナコーンラチャシーマーとはタイ東北部の主要都市。コラートともいう。バンコクの北東260kmにある。イーサンの入り口でここでタイ国鉄東北線はウボンラチャタニー行とノンカイ(ビエンチャン)行に分岐する。パノムワン遺跡やピマーイ遺跡の拠点。
バンコクから最安移動法は、鉄道でスリン行233番普通列車で2時間半、47B。他小銭割高だが急行、特急、モーチット発バス多数。右が第4位ファーサーンホテル1泊150B(525円)~。
ファーサーンホテルから地元市場やセブンイレブンに徒歩1分。駅まで徒歩3分。ターミナル21コラートまではソンテウで16THB(1回乗車8THBだが途中1回乗り換え必要)だが歩いて30分で行ける。Wi-Fiあるも部屋まで届かず。接続にはフロントまで行かねばならない。このホテルの部屋数はかなりあり、150B(525円)の部屋は離れ棟の最安部屋で、フロントからやや歩く。他にフロント直結本棟のエアコン部屋300B~等あり。
ファーサーンホテル1泊150B(525円)の部屋。トイレシャワーはタイ式
ナコンラチャシーマー2019 コラート2018 コラート2015
第5位 トラン コーテンホテル 1泊200THB
Koh Teng Hotel
トラン コーテンホテル 上の部屋が1泊200THB(700円)。
タイ南部の地方都市。バンコクからは南へ850km。鉄道駅あるも支線で本数は少ない。駅前のダイハツミゼットが旅を盛り上げてくれる。トラン沖の島々、ムック島、ンガイ島(ハイ島)、クラダン島、スコーン島、ラオリアン島やペトラ島への拠点都市。リボン島周辺海域のジュゴンでも有名。トラン駅前のハッピーツアー Trang Happy Trip & Tourで各種ツアー格安手配可。トランから海岸線までは道のりで40kmあるので、この町ではリゾート滞在という感じにはならないが、物価は南部にしては安め。
コーテンホテル Koh Teng Hotel は駅から8分ほど。地元宿だがフロントではスタッフによるがかろうじて英語が通じる。バスターミナルは4kmだがソンテウが頻発している。宿からローカル市場までは徒歩5分。
トラン駅前のダイハツミゼット タイムトラベル感を味わえる
トラン コーテンホテル2014 コーテンホテル2017
第6位 プレー Toong Sriphaiboon Hotel 1泊160THB
トーンシーパイブーンホテル Toong Sriphaiboon Hotel 1泊160Bのファン部屋 無料Wi-Fiあり。部屋から出ずにネットにつながる。
プレー Phrae とはタイ北部の町(郡)。県の名前でもある。バンコクから北に約540km。ピッサヌローク~プレー181km、ピッサヌロークバスターミナル1、2から長距離バスがプレー、ナン、チェンライ、メーサイのルートで運行している。プレーまで料金122バーツ。もちろんバンコクモーチット発の長距離バスも多数運行。プレー最寄りの鉄道駅はタイ国鉄北線デンチャイが22kmと近い。
街中に1泊160THB~のToong Sriphaiboon Hotel がある。バスターミナルからは徒歩30分。
この宿のすぐ裏にマーケットあり。通りを挟んだ反対側にも夕方以降屋台群が出現する。3月以降の暑期はフェーン現象で気温が40℃近くになる。周辺に特に目立った観光地はないがゆるゆる地方生活するには最適な環境。
プレーの味宿トーンシーパイブーンホテル Toong Sriphaiboon Hotel は結構大きなホテルで部屋数はこんな感じでたくさんある。
プレー格安生活2020年3月
★YouTubeおとちゃんねる
2020年3月プレー味宿 Toong Sriphaiboon Hotel 動画
2021年タイの味宿ベスト10 第1位~第6位まとめ
●第1位 ロッブリー アントンホテル 1泊200THB
●第2位 スリン ニューホテル 1泊160THB
●第3位 サンクラブリー ディードーセホームステイ 1泊200THB
●第4位 ナコンラチャシーマー ファーサーンホテル 1泊150THB
●第5位 トラン コーテンホテル 1泊200THB
●第6位 プレー トーンシーパイブーンホテル 1泊160THB
長くなったので6位~20位は
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左端がプレーのトーンシーパイブーンホテル。1泊160バーツの味宿。
びー旅つぶやき コロナインパクト渦中
11:05 2020/12/24
例年なら南の国の炎天下にいるのに今年は日本で寒い悲しいクリスマス。さっきミートソース作ろうとしてパスタゆでて玉ねぎみじん切りにしてひき肉解凍してフライパン火にかけて「さあ作るぞ」の段階でふと気づく。ルーミックがない。やべえ。買置き切れていた。どうしよう。みじん切りまですんでいるので後戻りできない。
近くのコンビニは徒歩5分だが三和より高い。寒い中外にも出たくない。ふと考える。ケチャップで作れないのかな?
…で、ケチャップでミートソース作ってみる。ひき肉と玉ねぎみじん切りをチューブニンニクで炒めてケチャップ大量投入。若干ごわごわなので片栗粉水で溶いて適量投入。いい感じの自家特製ミートソース完成。味もそこそこいける。ルーミックより喫茶店で食べるミートソースの感じ。でもケチャップはかなり入れないとおいしくならないのでコスパはトントンか(ルーミックは4皿分で100円ちょっと)。ひき肉150gと玉ねぎ1個ならルーミックなら2袋使って4人前できるのにこの方法だと2~3人前しかできない。次はやっぱりルーミックにしよう。当然3人分1度では食えんのであまったやつは冷蔵庫で保存して数回に分けて消費する。ミートソーススパゲッティにパンってラーメンライスの原理で異様にうまいよね。コロナでおうち飯のわけではない。私は昔から自炊派。タイやインドでは100%外食するけど。