エアアジア本家国際線は継続、国内線は事業継続断念
エアアジアジャパンが事業継続断念。2020年10月5日に事業停止を国土交通省に届け出た。12月5日での日本国内線全路線停止とのことだが9月の4連休が最終運航ですでに運航はしていない。エアアジアジャパンの4-6月期旅客数前年同期比98%減。撤退はコロナでの利用者激減が引き金だが、日本国内線の特殊な環境にエアアジア本陣が愛想を尽かした感も否めない。エアアジアジャパン以外の本家エアアジアは健在。コロナ明け運航再開を待つ状態。
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エアアジアジャパン撤退2020
AirAsia Japan 2020
2020年10月15日(木)
もともと大手、LCC関係なく航空会社は巨額の運営コストがかかる。さらにLCCは数を乗せることで収益を上げるスタイルだ。日本はタイやインドネシアに比べて人件費、機材維持費等が高いのでコロナによる運賃収入激減は他国より深刻だった。また成田、関空から発着枠理由に拠点化拒否され、大量旅客輸送の枠外にある名古屋セントレア拠点だったハンデも足かせになった。いわゆる「消えたはずなのになぜここにいる。おめえにぜってえここで商売はさせねえ」の2013年10月の闇をはらむ提携解消撤退劇以来の宿敵となったANA系LCC軍団によるエアアジア包囲網が完璧だった。
日本でビジネス展開するうまみが何もない。見込みのない路線即撤退はLCCの原則。本陣から見放されたというのが正しい見方ではないか。コロナ損失を巨額の負債で穴埋めしてまで日本市場にしがみつく意味がないとの判断なのだ。
セントレアの千歳行エアアジア
関連リンク
エアアジアジャパン撤退2013 エアアジアジャパン再就航2017
フライトコモディティ化 エアアジアジャパン搭乗2017
成田時代のエアアジアジャパンソウル行 A320-200
エアアジアジャパン2020撤退の背景
政財界を巻き込んで既得権益巨大企業が巧妙に合法的な価格カルテルを築き上げ弱者を搾取する仕組みは日本特有のものだ。今話題の携帯電話環境も然り。日本の国内線環境はLCC来襲でましになったとはいえ、ジェットスターと春秋航空以外はすべてANA系LCC。大手の望む安かろう悪かろう態勢も完璧。
エアアジアは安かろう悪かろうをぶち壊すフライトコモディティ化の最先鋒。くわえてバニラを消滅させて黒歴史をなかったことにしたばかりなので、ANAホールディングスにとって何としても日本国内からは追い出したかった目の上のたんこぶだった。今回はコロナがそれを加勢した形だが、LCCとは比較にならない収益率最悪のANA本家のコロナ被害はそれどころではない状況か。
インドネシアエアアジア国内線
セントレアの未来
宝の持ち腐れ状態へ舞い戻り
エアアジアジャパン撤退は、「独占して高値維持、安い方はそれなり」というANAホールディングスの望む旧態依然の国内線環境維持にはプラスにはなるが、日本の国内線がグローバルスタンダードから乖離した恥ずかしい状況が継続することを意味する。たとえANAホールディングス経営陣が「そんなものは認めない」とどんなに突っぱねようとフライトコモディティ化は不可逆なのだ。私はコロナでそれが加速すると予想する。個人的にはジェットスターとジップエアの今後の展開に期待を寄せている。
一方エアアジアジャパン撤退によるダメージは日本側にも少なくない。影響はセントレアを直撃する。エアアジアジャパンはセントレアを拠点とする唯一の航空会社だった。セントレアは関空や成田にも引けを取らない空港環境を備えており、拠点とする空港会社が1社もないというのは宝の持ち腐れだ。
セントレア(中部国際空港)のコンコース搭乗ゲート前
セントレアはエアアジアジャパンのためにLCC専用の第2ターミナルを建設。2019年9月20日に開業したばかりだった。それだけエアアジアの今後の展開に賭けていたのがコロナですべてご破算となってしまった。
日本のLCCコロナ明けの展望
フライトコモディティ化は不可逆
エアアジアジャパンがこれだけ不利な状況で、コロナ前までに収益が出せていたのは「安ければ乗る。高いので乗らない」の潜在需要が予想以上に多かったということなのだ。逆に言うと日本の旧来の独占して高値維持方式はそういう需要をことごとくつぶしてきたことに他ならない。
新生エアアジアジャパンがセントレア拠点に2017年10月29日再就航の話を聞いた時に私は正直うまくいくのか疑問に思った。そこに需要があるのか。早々撤退ではないのかと率直に感じた。しかしふたを開けてみれば就航しばらくして名古屋~千歳トリプルデイリーに。これには正直驚いた。「安ければ乗る。高いので乗らない」の潜在需要はタイやマレーシアだけではなかったのだ。
横田拠点のLCCはどこに?
エアアジアのドル箱である東アジア、東南アジアは欧米より早くコロナの収束が見込めるので2021年年明け頃には、タイの入国後14日拘束規則などが解除され、それに伴って成田~バンコク線などが復活されると私は予想している。コロナ明け再開後はJAL系LCCジップエアも格安フライト市場に参戦する。
また首都圏第3空港。別名「八王子空港」の期待も高まる。しかし小池さんの初回選挙時の公約だった横田民営化は一向に進む気配なく。日米安保が絡むので難航するのはわかるけど、日本は米国の植民地ではないのだし。私はひそかにエアアジアジャパンのセントレア~横田線を期待していたのだが、実現することなく撤退になってしまった。
中部~新千歳線エアアジアジャパン機内
びー旅つぶやき コロナインパクト渦中
エアアジアジャパン事業継続断念
23:49 2020/10/01
エアアジアジャパン事業継続を断念。名古屋拠点というハンデの元、軌道に乗る前にコロナ直撃。想定内ではあるが残念だ。航空会社は運営コストがかかる。さらに数を乗せないと採算とれないLCCでこの展開は仕方ない。不採算路線即撤退はLCCの鉄則でもある。本家エアアジア国際線はコロナ明けをじっと待つ状態。
今バンコク線は21年1月からかろうじて予約できる状況。そのころにはタイの14日拘束解除されるのだろうか。
コロナの重症化には宿主側の遺伝形質の差異が関係あるのではないかとこのサイトで予想していたが、国立国際医療研究センターによりACE1たんぱく質の遺伝子I/I(アイアイ)の関与が統計学的に認められたとのこと。
コロナ太り解消にジムに通ってやっと85kgから79kgへ。筋トレもやっているのでたぶん内臓脂肪はそれ以上減っている。3月の帰国時の体形に近づく。筋肉つくので見てくれは今の方がいいかも。
9月22日札幌発中部行きDJ10が最終便
17:33 2020/10/11
TikTokに初動画アップした。YouTube動画で公開している短い15秒のバク宙動画で元気のよさげなの。♯ハルガダでバク宙で多分出てくる。まだ慣れてないので編集はPC使ってAviUtl
でした。TikTokは私のSIMなしスマホでもSMS(スマホ番号が必要)使わずにメールで登録できるのでWi-Fiのみで快適に利用できる。
セブパシフィックが4日間限定セールやっていてマニラ往復1万円で行ける。来年21年6月のフライト。一瞬迷ったが、雨季だし、コロナがこの先どうなるのかわからないのでとりあえず見送る。11月にはタイの14日拘束が解けると読んでいたのにまだ可能性低そう。GoToトラベルまるで他人事。
インスタもツイッターもやらずにYouTubeとTikTokだけやるのって変かな?
往路は6000円台で往復1万460円のセブパシフィックのマニラ行航空券