びー旅ロード2020

インド鉄道

Indian railways 2020

東京~大阪間の距離走って運賃206円

インド鉄道

インド国鉄2020 Indianrailways

東京~大阪間を走って206円のインド鉄道3等列車

2020年9月27日(日)
インド鉄道のネット情報はなぜか寝台車情報しかない。2等や3等のノンエアコンの地元民向け車両が一番インドらしさを味わえるのに何でだ。現地では2等の呼称はあるが、その下は3等と言わずGeneralまたはOrdinaryという。

1000km乗ってSL(最安寝台車)と3等の価格差がたった600円なら普通の日本人はSLに乗る。基本2等以下は座席車両なのだが、3等のOrdinaryでも南部長距離線では旧式寝台車に無制限に客を詰め込むスタイルをとる。2020年1月私が乗った3等列車のように。たぶん3等利用者が多いので座席車両の数が追い付かないからだ。車内がすけばSLに近い状況になるが混めば地獄となり顔が叱られた小学生になる。詳細以下に解説。




←タイ・ミャンマー国境  b-tabi Road Top  インド新幹線→



チェンナイのフォート駅やエグモア駅から空港 TIRUSULAM 駅まで17kmを走って料金5Rp(7.5円)。メトロ使うと50Rpと10倍になる。


インド鉄道クラス

寝台車と座席車、エアコン車とファン(扇風機)車がある。
料金は1A >EA >EC >2A >FC >3A >3E >CC >SL >2S >GN。
EAやFCは設定だけはあるが実際はない列車が多い。近郊鉄道は3等(普通)のみという場合がほとんど。山手線にクラス分けがないのと一緒。
 寝台車   
 1A  First AC  2段寝台。2~4人エアコン個室。
 2A  AC 2 Tier  2段寝台。エアコン。
 3A  AC 3 Tier  3段寝台、通路側2段。エアコン。
 3E  AC 3 Economy  3段寝台、通路側3段。エアコン。
 SL  Sleeper  3段寝台、通路側2段。ファン。
  座席車 
 EA  Executive Anubhuti  2列×2列。エアコン豪華列車。
 EC  Executive Chair  2列×2列。エアコン。
 FC  First class  1列×2列。エアコン。
 CC  AC Chair  2列×3列。エアコン。
 2S  Second sitting  3列×3列。ファン。
 GN  General  予約不可。ファン。全席自由席。
General は Ordinary ともいう。GN以外は予約可。GN以外は座席指定あり。GNのみ全席自由席で時間によって地獄の満員電車状態になる。逆に言うとこれは満席で乗れなくなることのない列車ということでもある。当日券窓口では長蛇の列に並ばされる可能性はあるけれど。


YouTubeおとちゃんねる
インド鉄道3等列車乗車中2020  インド鉄道ティルバナンタプラム出発



トリバンドラムからチェンナイ972kmを3等(Ordinary)だと275Rs、412円。所要17時間6分。東京~大阪間約500kmなので、東京~大阪間が206円ってこと。列車内はインド人のみ。欧州組すらいない。2020年1月28日乗車。

 クラス別運賃の例 ムンバイ~アーメダバード 508km  
 1A  First AC 1,940Rs (2,910円)
 EC  Executive Class 1,930Rs (2,895円)
 2A  AC 2 Tier 1,150Rs (1,725円)
 FC  First Class  950Rs (1,425円)
 3A  AC 3 Tier  815Rs (1,222.5円)
 CC  Chair Car  665Rs (997.5円)
 SL  Sleeper  315Rs (472.5円)
 2S  Second Seating  180Rs (270円)
1円 = 0.69815 INR/1 INR = 1.4324円 2020/09/26 6:57
1Rs(ルピー)=1.5円で計算



この車内は3等オーディナリー(普通車)だが、座席車両でなく寝台車旧車両を使用している。上はかなりすいてきた時の画像。車内のほとんどの方はタミル語でなくマライアラム語を話していた。殺気だった強烈混雑時は通路にも人がぎゅうぎゅうでとても画像撮れる余裕なし。上の棚には人が寝ている。


私が乗ったのは 12624 Chennai Mail 2020年1月28日

インド鉄道乗車2020

Indian Railways Boarding Record 2020

本当の倹約家は海外旅行にはいかない。多分国内でも旅行そのものを浪費と考える。節約旅行者の場合でも本当に小銭が惜しいならバンコクの安宿に閉じこもっている。決してモルディブにはいかない。

私が現地で実行しているのは格安バトルゲームなのだ。現地語習得のレベルが上がれば格安パワーがアップする。格安バトルで得られるメリットは小銭だけじゃない。高額ツアーでは決して味わえない旅人の機嫌を取らないコアなその国の素顔に遭遇する。なので寝台SLより2等2Sが上なのだ。さらにその上の最上級が3等なのだ。なのでハワイの飯代の10分の1の料金をめぐってかの地で七転八倒する。おいしいネタにもなるし。

インドの公用語はヒンディー語だが、憲法で認められた州の言語が21。旧英領なのでタイなどより英語が通じやすいメリットあるも3等列車ではほぼ通じない。なのでインドを英語で旅をしたいならSL選択は確かに正しい。とはいうもののヒンディー語は世界で4番目に多く話されている言語とか。



郊外鉄道ローカル3等列車混雑中。少しすいて撮影できる程度になった。




座席車両2S ニューデリーのニザムディン駅からアグラカント駅188kmを75Rp 112円。2等なので難易度低く座席も全席指定で車内は平和。ガイドブック片手の達人には「乗ったら危険」とされているSLはこの上のランク。


インド鉄道




寝台車2A

インド3等列車乗り方

究極のローカルファンキートレイン

インドの3等列車はネット予約ができない。山手線乗車券が予約できない状況に似る。予約ができるのは3等以外すべてなので2等もSL寝台もネットで予約ができる。3等乗車券は駅のチケット売り場で買う。「明日以降の予約窓口」と「当日券窓口」は違うので注意。また当日券売り場はニューデリーのような混雑駅で買うと長蛇の列に並ばされる可能性高いので、地方発列車のほうがストレスなくチケット確保できる。大都市駅には外国人専用窓口があるのでそこを利用するのも手。地元民窓口でもインドなので英語が通じる。

3等は全席自由席なので当日でも他の列車のように席が取れないということはない。ただ、非人道的に車内が混雑するのでその覚悟は必要。とはいえ混雑するのは長くて1~2時間なので、我慢していればそのうちすいてくる。そういう点からも車内に持ち込む荷物は極力小さくした方がいい。



2020年1月に私が乗ったトリバンドラムからチェンナイへの列車


3等車内の過ごし方

地元の方から現地情報

私の場合17時間乗って混雑したのは2時間ほど。混雑時には車内に入れず、荷物をまたの下に挟んで連結部分で座ることもできずおしくらまんじゅう直立状態。このまま立って13時間過ごすのかと一瞬べそかきそうになるも、徐々にすいて連結部分の地べたに座れるようになり、さらにすいたら車内で席確保、その後はずっと一人席独占で座れた。

車両は座席車両でなく寝台車両に無制限に客を詰め込むスタイル。混雑すると地獄だがすいてくるとそれなり快適。乗客もフレンドリーで金髪の珍しい生き物に親切だった。

私は2020年1月、モルディブから空路トリバンドラムにインドに入り3等列車で北上していた。モルディブのマレからトリバンドラムは約600kmと海が隔ててはいるが東京大阪に毛の生えた距離でしかない。

トリバンドラムからチェンナイに入りそこからアンダマンニコバル諸島へ飛ぶ予定だった。連日のエキセントリック体験に変なスイッチが入って食欲がなくなり、17時間の車内では1日1食持ち込んだバナナを食べただけだった。日本で1日4食食っても足りない状況からは考えられない。ある意味車内での強烈なインパクトに圧倒されていたのかもしれない。この日は車中泊で宿代0。車内でコーラと水しか買わなかったので1日の総出費600.4円だった。



関連リンク
インド鉄道3等列車旅2020   インド鉄道解説

ニューデリーからアグラへ2等列車旅2010



トリバンドラムからチェンナイは直線距離だと約700km、LCCフライトだと2,548Rs(3,822円)。所要は1時間50分。

インドLCCの選択

私はマレ~トリバンドラム、チェンナイ~ポートブレア(アンダマンニコバル諸島)はインドLCCのスパイスジェットを使った。これらの移動は海が隔てているのでフライトは避けられない。そして当然このトリバンドラムからチェンナイまでのインド北上にもフライトの選択肢は候補に挙がっていた。フライト代は4000円弱。マレ~トリバンドラムのフライト代の3分の1だ。安い。しかし結局空路案却下。インドに行って3等列車に乗らないなんてもったいない。私は3等に乗りたいからあえて列車移動選択したのだ。

その3等列車の選択は正しかった。車内でのファンキー体験に加えて、東京大阪運賃206円体験は何にも代えがたい貴重なネタになった。修行要素はあるものの、アリカからラパスへの山岳棺桶バスにも、甲板で海風にあたり星を見ながら寝たパプア行ペルニにも負けず劣らずのきらきら体験だった。



インドのLCCスパイスジェット チェンナイ国際空港で

乗ってはいけないインド3等列車

ここまで書いていうのもなんだが、インド鉄道3等列車は決して一般旅行者は乗ってはいけない。快適さからは程遠い修行の旅になるから。平和なインドの旅がしたいなら、小銭を出して最低でもSL寝台に乗ることを強く勧める。東京大阪206円にはそれ相当の理由があるのだ。ただもしこの3等列車に乗って顔がにやける旅人なら、地球上のどんな強烈過酷移動でも対応可能だと保証する。

ビジネス等で快適な移動を求めるなら列車移動などせずに空路移動が望ましい。各社LCC台頭でかつてあった外国人料金が実質消滅し、寝台車の1Aに乗るくらいなら空路移動のほうがすっと効率よく快適に現地に行ける。LCCなら運賃も1Aとさほど変わりない。といいつつ私は次もニコニコで3等列車に乗るのだけれど。元気がない時たまにSLくらい乗ってもいいかな。

毎度おなじみの「誰が必要としているんだこの情報」でした。



コルカタ

びー旅つぶやき コロナインパクト渦中

スマホ代毎月0円生活

12:11 2020/09/22

「日本のスマホは高すぎる」と叫んで提示の金額が月2,980円?それで安くなったと感じることが異様だ。かなり前に騒いでたニャンキュッパやワンキュッパはどこへいった。私はワイモバイルユーザーでワンキュッパですんでいる知人を見たことがない。「DoCoMoやAUよりスズメの涙ほど安くなった」が実感らしい。向こうが勝手に設定する見かけ上の安さはどうでもいい。実際いくら払うかが問題なのだ。全額で2,980円だったとしても十分高いと思うけど。菅さんのトーンが落ちないのは安くしたポーズだけのキャリア側の自己満足値下げのみで一向に安くならないからなのだ。

ちなみに私のスマホ代は毎月0円。今はタイで買った1万円弱のスマホ Galaxy A2 に日本のSIM入れず自宅の光回線Wi-Fiのみで使っている。公開しているYouTube動画もそれでとっている。LINEモバイルSIMのみ月1100円で迷うも現状で不足ないので金払う気せず。1100円でも高いと思うが500MBでの基本料なのでたぶん小銭追加される。使わない無駄なアプリの勝手な更新にも、迷惑メール見るも消すも料金発生する構図は痛い。SIM入ってなければその手のどうでもいい些末なことに気をもむ必要もない。

先日Galaxy A2の意味不明な更新途中に電源切ったら4桁数字でのロック解除できなくなり、パソコンからネット経由で購入時初期化する。電源入れたらOSすべてタイ語表示なっていてあせった。何とか初期設定すましOS日本語設定の原状回復。YouTubeの操作表示だけミャンマー語(タイ語ではない)になっているのはなんでだ。


ニューデリー駅


バラナシ





びー旅ロード目次
244. びー旅スタイルとは
245. タイ長期旅行
246. タイの離島でキャンプ
247. タイ・ミャンマー国境
248. インド鉄道
249. インド新幹線
250. AirAsia Japan撤退
251. コロナ渦中帰国
252. イーサン高速鉄道

びー旅ロード2015
びー旅ロード2017
びー旅ロード2020


寝台車SL


連結車両が長ーい


このお兄さんマライアラム語、ヒンディー語、タミル語等4言語話せるがその4言語中に英語なし。


連結部分で座ってた時、このお兄さんにマライアラム語(マラヤーラム語:ケーララ語)を教えてもらった。ありがとうは「ヒストリア」、こんにちはは「スガマロ」という。タミル語はありがとう「ナンドリー」、こんにちは「ワナッカム」。全然違う。


 ムザファルプール~ハウラー
 563kmを119Rs(178円)
 2010年9月28日乗車

 ニューデリーのバス


 激走インド鉄道


 車内販売だお
  


ニューデリー予約センター


2A寝台車


トリバンドラム(上)は駅名はトリバンドラムセントラル駅だが、空港は正式名称のティルバナンタプラム空港とややこしい。なんで両方とも異様になげーんだよ。



  3等車内で


 カレーセット


 ニューデリー駅



ニューデリー駅予約センター


ニューデリーからアグラへ


ベジビリヤニ40Rs


上はLCCスパイスジェットでの料金なのだが、マレ(モルディブ)~トリバンドラムは金持路線なので高い。110US$は約12,000円。スリランカエアは倍する。

ハウラー駅に向かうローカル電車 コルカタ郊外


アグラからバラナシへ向かう列車 MARUDHER EXPRESS の車窓




チェンナイセントラル駅脇の道路





←タイ・ミャンマー国境  b-tabi Road Top  インド新幹線→


びー旅トップ