海外異次元世界をたった一人で体感する
2021年08月20日 9:40
旅行をする時に大きく2つの形態に分かれる。一人旅か、団体旅行か。話がややこしくなるのでここでは一人以外、二人旅や少人数旅行も団体旅行に含める。仲間で行って盛り上がる旅もいいけど、ひとりで行って自分の中に何かを見つけ出す旅もいい。そんな両極端の旅のそれぞれのメリット、デメリットについて考えてみる。コロナ明け前提なので念のため。
ひとり旅のイメージは国内と海外で若干変わる。行き先が国内だと一人旅にはなんとなく寂しさが伴う。しかし海外になると何かが吹っ切れて別の局面が出現する。行ったことのない遠い海外にたった一人で突入することはワイルドでやんちゃな「冒険旅行」の側面が出てくるからなのだ。
一人旅のお金をかけない海外格安個人旅行ほどこの色合いが強くなる。そしてそういう旅は自分の中の未知の領域の眠っていた力を覚醒させる。しかしそうはいっても言葉はどうする?治安は?その辺含めての私的考察。
←やるべきでなかった東京五輪 Road Top ミャンマーうまいもん→
ウユニ塩湖 ボリビア 現地ツアー20US$ ガイドの言葉はスペイン語
ひとり旅と団体旅行の利点、欠点
みんなで楽しくは国内旅行向き
団体旅行(二人旅含む)と一人旅にはそれぞれの利点と欠点がある。団体旅行の利点は何といっても「みんなで楽しく」「仲間とはじける」だ。同行者とパーティー、宴会気分で旅先で盛り上がる。修学旅行や社員旅行、気の合った仲間同志のグループ旅行だ。
一方団体旅行の致命的欠点は「自由がなくなる」ことだ。旅の好みはそれぞれで個々全く違う。ハワイに行ってもゴルフ派、サーフィン派、ダイビング派、ショッピング派、ホテルでゆるゆる派、トレッキング派、さらにそれぞれの派にも細かい趣味趣向がある。同行者全員が一致することはほとんどなく、誰かにあわせる必要に迫られる。知人の海外修学旅行の話での、現地行動がんじがらめ状態に「そんなんなら海外行く必要ないじゃん」と感じた。
そう、みんなで楽しくのパーティー気分団体旅行は海外である必要はない。国内で十分なのだ。海外でなくとも多摩川河川敷のバーベキューで十分仲間とはじけることができる。旅行会社に高額出して言葉も通じない海外でそれをやることは極めて効率が悪いと個人的には思う。ウユニ塩湖やエンジェルフォール、ヒマラヤに行ってみんなで楽しく盛り上がる構図は絵にならない。
ゾンラパスでンゴズンバ氷河を渡る 奥がフェリラプチェ ガイド、ポーター、同行者なし。たった一人のヒマラヤの旅。超ハイテンション。ヒマラヤトレッキングは高山病耐性に個人差あるので団体旅行は特に向かない。
海外を完全自由に飛び回る
ひとり旅の利点は何といっても「完全な自由を手にすることができる」ことだ。LCCプロモや大手のFIX航空券で現地に行って、唯一拘束されるのは、最初に自分で決めた帰国便の時間だけ。旅の終盤に帰国便に間に合うように現地空港に行くことのほか、縛られることは何もない。法律に触れること以外は何をしようと全くの自由。同行者もいないので旅行中相手の趣味にあわせる必要もない。
私の場合の周遊旅では現地ホテルの予約もしないので、気に入ればそこに長居するし、気に入らなければ次に行く。
行き先ルートも大まかにしか決めていないので自分でさえ先の読めない旅になる。海外定番ツアーの予定調和旅とは対極の飛びぬけた完全自由旅なのだ。ちなみに私のホテル予約はハワイや沖縄ではするが、南米やアフリカやヒマラヤやラジャアンパット(写真上)に行くのには絶対にしない。理由は自由がなくなるから。予約するメリットが(私には)ないというのもあるけど。宿の予約とは旅の自由に自ら制限をかける行為なのだ。
ペルニ(インドネシア国営フェリー)で西パプア州ラジャアンパットへ2000km超の船旅。地元の方に混ざってたった一人で航海中。
完全自由海外ひとり旅
観光地の絶対的インパクト
海外のびっくり観光地、エンジェルフォールやウユニ塩湖、カラパタール、ラジャアンパットなどは旅先の衝撃度が国内旅行の比でない。私の経験の中では多分10倍以上。日本の定番旅行では何にも感動しなくなったひねたおっさんを一瞬で陥落させる異次元の強烈インパクトがある。国内旅行の一人旅が寂しく感じるのもこの観光地絶対的インパクトの差なのだ。そういう研ぎ澄まされた秀逸なびっくり観光地には団体ではしゃぎながら行くより、一人で行った方がよりその衝撃を純粋にダイレクトに自分の中に取り入れられる。
びっくり観光地でなくとも、辺境地に地元の方に混ざって、地元系乗合自動車や3等列車に乗って、現地語しか通じない地元宿に泊まりながら旅をする完全自由な個人旅行には、そこにしかない独自の異次元世界がある。異次元世界で怒涛の現地語習得環境。一人旅でも現地では1人なわけではない。たくさんの現地の方がいる。周りは子供も含めて皆現地語習得の先生。同行者がいないと日本語を使うことがないので現地語習得の効率もいい。いい年のおっさんに小学生の夏休み合宿研修の学習環境を提供してくれる。定番のパックツアーで行きつくことはできない世界だ。
シパダン島 ボルネオ島東部
自由と孤独は紙一重
神々とのサシの対話に同行者は不要
一人旅が向いているかどうかは持って生まれた体質、適性にもよる。団体行動が苦手、1人が楽でいい。1人でいることが好き。そう、海外一人旅は定番海外旅行のイメージとは真逆で、社交的なパリピ性格やアクティブなアウトドア派より、内向的な引きこもり性格があっている。この私がそうであるように。
快晴のカラパタールに登頂してそこからの経験したことのない異次元世界を前にして、私は同行者とはしゃぐという発想にならない。
普段神や仏の存在を全く信じていない罰当たりな私でもその光景は「山に神様はいるな」と理由なく実感させる強烈インパクトなのだ。標高5500mで酸素分圧が地上の半分なのでハイになっているせいもあるかもしれない。頭にガツンと一発強烈な衝撃。その後はただただ山の神々とのさしの対話。そこに同行者の存在は必要ない。というか正直邪魔になる。ヒマラヤ一人旅がすべての人に勧められるかは別にして、1人で行って正解だったと頂上で実感した。
同様の強烈インパクトはエンジェルフォールやウユニ塩湖のみならず、モルディブにもセレンゲティにもリオのカーニバルにも存在する。
リオのカーニバル サンボドロモ リオデジャネイロ ベイジャフロールの旗が翻るリオのカーニバル決勝は2日連続夜明けまで続く。騒ぐ祭り系は肌に合わない私だがサンボドロモで体験したリオのカーニバルだけは別格だった。
言葉、治安、宿や移動などの現地詳細情報
海外ひとり旅のハードル
ここまで書いていうのもなんだが海外ひとり旅はすべての人に勧められない。旅行者側にある程度の条件が求められる。ただ海外ひとり旅の向き不向きは先天的な体質のようなもので、旅の経験や渡航回数にはあまり関係ない。なので初めての海外旅行でも向いていれば快適にひとり旅を楽しむことができる。
もちろんそこには言葉や治安の問題もあるし、コロナが明けたとしても、現地ではマラリアやコレラや、原因不明の苛烈な下痢、食中毒も待ち受ける。ハエ、蚊、ゴキブリ、ネズミやムカデとも共存せねばならない。狂犬病汚染地域の吠えてからんでくるノーリードわんこ軍団の対処能力も必要だ。
チェンナイ 南インド コロナで遠い国になってしまった
具体的にどうすればコロナ明けに海外ひとり旅を始めることができるのか。簡単なことだ。一度ひとり旅を実行してみるのだ。既成ツアーでなく個人でひとりで海外に行ってみる。すると「楽しかった」となるのか「ひどい目に遭った」となるかで自分がひとり旅に向いているかどうかの判断が簡単にできる。
言葉は最初ゼロでかまわない。現地に行って現地で覚えればいいのだ。長期でないと難しいかもしれないが、本人に覚えようとする意志があって、現地で日本語を話す環境が皆無なら、短期でも成果が全くないということはたぶんない。海外留学生で英語が全然習得できない原因の一つに日本人同士で集まって延々日本語で話をすることがあげられている。言語習得のシンプルな効率的環境は周りに日本人を置かないことなのだ。なので現地に行ったらできるだけ日本人宿を避けて積極的に現地の方々と接点を持つように心がける。
言語習得の適性も人によるので現地でもまれることで身につく方は身につく。ただ非英語圏の場合「現地語<英語<日本語」の順に旅行者物価は上がっていくので英語や現地語習得が十分でないと余分に旅費がかかる。
行ける時に行っておくべき海外ひとり旅
ひとり旅のメリットもう一つ
ひとり旅のメリットの1つに、いつでも行きたい時に自分の都合で勝手に渡航できるというものもある。
海外でしかもある程度の期間の旅となると、同行者の休みや都合にあわせる必要がありその調整に苦慮する。団体で数が多いほど調整は難航する。「行こうね」となってるのに延々調整つかず、いつまでたっても実行に至らない知人を私は多く知っている。
ひとり旅にはそれがない。自分の都合で行きたい時に自由に行ける。
ただそんなひとり旅にも実行にあたっての難点はある。旅行者が海外ひとり旅に行ける状況にあるのかどうかだ。日本での生活状況次第でひとり旅が難しい時期は多分にある。恋人やかみさん(ダンナ)がいるとか、小さな子供がいるとか。これは逆に考えるとひとり旅は行ける時に行っておいた方がいいということでもある。個人差はあるがひとり旅にも実行可能な時期が存在する。
エレファントビーチ ハヴロック島 アンダマンニコバル諸島
海外ひとり旅は定番ツアーの4分の1の費用
最後に副次的メリット。個人で行く海外ひとり旅はやり方にもよるが旅費がかからないというおまけのメリットがある。
大手旅行代理店を通した既成ツアーで行くのと、個人手配ひとり旅で行くのとだと旅の費用はざっくりと4分の1になる。もちろん個人で行っても高額ホテルに泊まるならその限りではないが、びー旅スタイルで現地の方々に混じりこんで生活するような場合は4分の1以下になる。
エンジェルフォールやウユニ塩湖、セレンゲティ、ラジャアンパット、カラパタールなどテンションの高い行き先は、行く人数が少ないこともあってツアー料金の設定も高い。高額ツアーの行き先ほど個人ひとり旅の格安効果は大きく出るのだ。自由のない拘束ツアーで4倍料金。どちらの選択も自由なのだが、そういう行き方もあることは知っておいた方がいいかもしれない。
マディバルフィノルー ラスドゥ モルディブ 宿は朝食付税込1泊4300円 ツアーで行ってこういう宿には泊れない。往路フライトはKL発8900円。
・参考リンク
モルディブ行き方2022年版
びー旅つぶやき (日々の日記)
9:20 2021/08/19
新型コロナワクチン接種後に死亡が報告された事例が7月30日までに919事例。接種開始は2021年2月17日からとされているが、一般の高齢者(80歳以上)で4~5月頃から。因果確定ではないが2~3か月で1000人近くワクチンで死んでいる。2020年年末ジャンボ宝くじ1等7億円が22本らしいので、宝くじで7億円当てるよりずっと高い確率(約42倍)で死ぬ。
しかも7月17~30日のワクチン接種後の死亡報告事例170件は、同じ期間内に厚労省が報道発表資料で報告した新型コロナ感染後の死亡事例157人よりも多いという。高齢者に打っている部分を差し引いても驚異の数字だ。
また、ワクチン接種後死亡事例では高血圧の薬の服用者が多く、死因も高血圧が発症リスクとされる「脳出血」「脳梗塞」「くも膜下出血」「大動脈解離」など。高脂血症も副反応誘因になるらしい。個人的な事情だが高血圧で薬飲んで高脂血症の私には気になるところ。
私は7月22日に1回目のワクチン打つ予定だったが接種日2日前にコロナ発熱してキャンセル。その後はコロナ闘病でワクチンどころの騒ぎでなく今に至る。さて今後ワクチンどうしたものか。いったん感染回復して抗体はできている。ワクチンは重症化防ぐと言っても、今回の感染で私が重症化しないタイプであることは何となくわかっている。デルタ株やラムダ株への効果減少の懸念もある。打つ意味あるのか?回復者の中和抗体量は時間とともに減るが、抗体あたりの中和活性や、変異株に対する中和比活性(交差性)はともに上がるとの最近の
国立感染症研究所の発表(21年7月5日)もあり。
私は私の今の現状でコロナワクチンを打つメリットの方が大きいとは決して思っていない。ただコロナ明けに海外飛び回る事情あるので、私にはワクチンパスポート必須。数々の疑問あれどやはり打つしかなさそう。保健所の方の話では回復後すぐに打ってかまわないと言っていたが、CDCはワクチンはコロナ回復後1カ月は期間空けるようにと発表している。ワクチン接種を行う期間は2021年2月17日から2022年2月末(予定)まで。
プノンペン カンボジア
びー旅つぶやき
8:32 2021/08/19
五輪開催と見事に重なってコロナ感染爆発。医療逼迫しコロナ死者が8月17日47人と増加の兆し。ここまで来て感染爆発と五輪開催は関係ないと言い張るのは無理があるのではないか。
今の状況だと、盲腸だとか階段から落ちて骨折だとかしても救急車呼ぶのに困難ありそう。来てくれてもたらいまわし必須。普通の病気やケガもできない状態だ。
自宅付近では1日中遠くで救急車のサイレンが鳴りまくっている。私個人的には感染爆発する直前にコロナに感染、回復したのは幸運だった。感染爆発状態の今だったら混乱の中に突入の危機に見舞われていた。
8月2日に自宅療養(監禁)解除され今日で17日目。熱は反動でなのか今朝の体温35.6℃。ここ最近35℃台多い。咳はまだ出る。倦怠感もかなり軽くなるが完全には消えていない感じ。ただ食欲戻り飯がうまくなった。飯まずいのは生きてて悲しい。今回のコロナ闘病は、腹の脂肪をなくすことに貢献してくれ、それまでの食べすぎ食生活の見直しのいいきっかけになった。