円安物価高でタイの物価は上がっている。それでも今私はタイで格安海外旅行をしている。なぜできるのか。タイの物価には表面に出てこない新興国に特徴的なコアな背景があるのだ。
タイの物価には、富裕層物価、中間所得層物価、庶民物価と3層に分かれていてそれぞれ結界をなしている。日本人旅行者が何の準備もなしにタイに旅行に行けば、どんなに格安を求めても、もれなく中間所得層以上の物価が適用される。
タイ物価概論2025
中間所得層物価は日本と変わらないか、日本より高い。ビッグマックの料金で騒ぐのはそのたぐい。しかし中間と名がついていて昨今その数は急増しているものの、人口比はまだ少数派。タイの全体の6~7割は貧困層含む低所得庶民なのだ。ちなみに富裕層物価はファーストクラスでなくプライベートジェットに乗る層なのでここでは省略。新興国の金持ちはけた違い。
そういう背景から、旅行者側に、旅行者物価結界を突破して庶民物価結界に入るだけの身のこなしがあれば2025年現在でも十分その恩恵を受けることができる。「安いほうが楽しい海外旅行」の領域だ。ただ結界の名が示す通り、旅行者物価で旅するものが「ここだけ格安」と取り入れようとするとトラブルになる傾向が強い。突破して庶民物価結界の中に入り込まないとその恩恵は受けにくい。
庶民物価結界では英語は通じない。タイならタイ語、カンボジアならクメール語が必要になる。現地語<英語<日本語 …と旅にかかる費用は増えていく。日本の地方の食堂のおばちゃんに英語通じないのと同じ。なので英語しかできない場合は結界突破は難しい。無理に強行するとトラブルになる。非英語圏での国境や空港で出現するぼったくりマンの、相手をカモにするかどうかの分岐点は「現地語を話すかどうか」。彼らはもれなく英語ペラペラ。「現地語もしゃべれないのに庶民料金で行かせるか」の力が働く。
翻訳アプリはないよりあったほうがいいが、意思疎通レベルのアプリなし会話できなければ旅行者物価結界突破は難しい。設定もたついている間に英語ペラペラのぼったくりマンが現れて英語料金に誘導される。
●2025年庶民物価の例


お弁当20バーツ 月極コンド1泊54バーツ。ただこれに電気代や掃除代請求されるので1泊80バーツ(370円)位にはなる。

トラン
びー旅ロード313
タイの物価の三層構造
●格安フライト検索
タイ物価の本当のところ2025
またバンコクやパタヤ、プーケット、チェンマイといった首都や観光地は旅行者迎撃態勢が万全で庶民物価に入りにくいが、観光客に縁のない地方都市だとそのハードルは下がる傾向あり。さらに南部より北部やイーサーン(東北部)のほうが物価は安い傾向にある。
タイの地方の庶民物価はまだまだ安い。2025年2月6日現在、トマト1㎏30THB(中サイズ1個16円)、ガパオライス弁当20THB(92円)。トムカーガイ20THB(92円)、米10㎏900円~という感じ。ネット上には旅行者物価情報しか出回らないだけなのだ。

タイの地方の庶民物価は安い。2025年1月22日撮影
セブンイレブンなどコンビニ物価は中間所得層物価に取り込まれる傾向にある。とはいえ13バーツだったカップ麺が14バーツになった程度。チョコアイスが15B→20B。ポテチが15B→22Bになったのは痛いけど。缶コーヒーもコーラ類も一様に高くなった。
以下当日日記
Booking.com
格安生活実証中
14:59 2025/02/05
トランでゆるゆる快適夏休み。今この旅3度目の散髪、髪染め中。散髪はフロントでハサミを借りて自分で切る。髪染めは日本から持ってきたブリーチ剤使う。これでやっと髪染め剤なくなる。荷物もわずかだが軽くなる。ちなみに先日のビエンチャン~バンコク、エアアジアフライトでチェックインカウンターで荷物量った時、パソコン取り出していたせいもあって5.4㎏だった。
連日快晴。2月なのに真夏の炎天下。今31℃だが乾燥していてさほど暑くは感じない。いい感じにトランでの格安生活進む。朝からパットウンセン入り2品盛り定食40B、昼フライドチキン、夜カウマンガイ、夜2食目はカウカームー。さっき買い置きのパパイヤも食った。晩には冷えたスイカ。1日4食に南国フルーツ食いまくり。なのになぜかやせる海外旅行ダイエット。
ビーチにはいつでも行ける状態なのだが、ここで休憩中。動画もページもやっと許容範囲まで追いついた。

YouTube動画おとちゃんねる
タイの1泊105バーツホテル
2024年12月22日タイ、ピッサヌロークの月極マンションで快適格安生活。朝の無料コーヒーがうめえ。
トラン 2025年2月5日(水)快晴 旅71日目
- 出費詳細
- フライドチキン2個25 カウマンガイ弁当35 カウカームー弁当30 アイスエスプレッソ中20 550mlゼロペプシ20 20 パットウンセン2品盛り定食40 ごはん5
- 宿泊代
- コーテンホテル200
- 合計
-
395 THB(1,817 円)
1円= 0.2195 THB/ 1 THB = 4.5567円 2025/02/05 3:00
●バンコクのホテル予約・検索 booking.com
ネット予約のできるバンコクのホテル・ゲストハウス

トラン駅 2025年2月6日撮影
トランで回復
7:27 2025/02/06
トランに5泊して6日目の朝。やっとヘロヘロ状態から回復した感じ。ビエンチャンからのバンコク経由のトランまでの行程は結構体力気力的に負担大きかった。バンコクで1週間ほど寝て回復しようと思っていたのに事情でできず。1泊で南下したのも負担を大きくした。3等列車旅は味はあるのだが長時間の移動になるので結構疲れる。年のせいか回復にも時間がかかる。
ただ同じ1泊200Bの宿でも、3畳トイレシャワー共同壁薄独房と15畳トイレシャワー付壁厚静寂部屋の落差は大きい。この宿で以前なかったWi-Fi使えるようになったメリット大きい。バンコクの3畳独房宿でストレス抱えて過ごすより、快適な静寂地方宿で1週間回復の時間取れたのは正解だった。個人での自由旅はこういう回復の期間も自由に取れる恩恵がありがたい。
遅れまくっていた動画もびー旅ページも何とか追いついた。この旅のスケジュールでよく動画とページのタイムリー公開などできるなと自分でも感心する。私のサイトはHTML型なので、SNSアップと変わらない初心者向けワードプレス型と違って制作工程が若干面倒。動画もただ撮ってアップするだけでなくそれなりに編集するので手間がいる。ちなみにそれらを問題なくこなしてネット代0円。全荷物6.5㎏。ポケットWi-Fiでテザリングなど私には異次元世界。
とはいえ利点もある。現地での言語習得や、一連のパソコン操作はボケ防止効果絶大。ぼけていると話にならない。陳腐な脳トレやっている限り脳細胞の廃用まっしぐらと勝手に思う。
やっとビーチ編突入態勢整った。もう帰国も近い。バンコクまでの帰りはトランからタイライオンエアが4000円台からフライト飛ばしているが、トランからの列車旅も捨てがたい。とりあえず島方向へ向かおう。今年は生命力奪われる暑期前に帰国できる。朝市に飯でも買いに行ってくるか。

トランからクアントンクー港までは44.5㎞ある。
●トリバゴ
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トラン沖の島情報2025
9:29 2025/02/06
今ムック島行の港送迎付きフェリー250Bで手配してきた。なじみのハッピーツアーで。ついでにトラン沖の島情報も確認。ムック島行はフェリー250B、ロングテールボート350B。ホテルピックアップ。トランは海まで遠く最短直線で30km、クアントンクー港 ท่าเรือ ควนตุ้งกู (Kuan Tung Ku Pier)までの道のりは44㎞もある。トラン手配のボートは港までの送迎付き。
クラダン島はロングテールのみで片道450THB。ハイ島(ガイ島)には個人チャーターロングテールでしか行けず1400THB(人数いれば割った料金)。ロック島へは1日ツアーのみで1850B、国立公園入場料別途400B必要で合計2250Bとのこと。タイで一番きれいなビーチの島は高くて遠い。隔離免除旅で訪問していてよかった。

YouTube動画おとちゃんねる
旅の荷物公開
2025年1月20日、ナコーンラチャシーマー滞在中。日本を出て55日目。現地からリアルな携行荷物を公開。円安物価高下の格安海外旅行実証中。
トラン 2025年2月6日(木)快晴 旅72日目
- 出費詳細
- フライドチキン2個30 カウカームー弁当30 チキン弁当35 トマト1kg30 唐辛子5 アイスエスプレッソ中20 ゼロペプシ20 20 2品盛り定食40 ごはん10 ムック島ジョイントチケット250
- 宿泊代
- コーテンホテル200
- 合計
-
690 THB(3,174 円)
1円= 0.2195 THB/ 1 THB = 4.5567円 2025/02/05 3:00