2010 タイ・カンボジア放浪記 その六
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バンコクのリスはタオ島より3倍でかい


 

チュンポーンから鉄道でバンコクへ

ソンクラーン前日の鉄道チケット確保

夜行3等自由席でチュンポーンからホアランポーン駅へ


4月12日バンコク赤シャツ集会現場。奥が民主記念塔

2010年4月11日(日)朝9時05分 快晴    前へ  次へ
バンコクのチャイナタウン、MYゲストハウスの160Bシングルにいる。160Bなのにトイレシャワー付で先日泊ったカオサン近くの120B宿の3倍の広さ。豚足定食屋も近いし、若干のダークさはあるもののチャイナタウン宿泊も独特のよさあり。
            
昨日約3時間かかってチュンポーンの港に着き、そこから無料送迎でチュンポーン駅まで行く。結構遠くソンテウで30分くらい。ヨーロッパ組はほとんどぼったくり料金で鉄道チケット手配依頼しているみたい。チュンポーンのチケット売り場でチケット買うのは私1人だった。ソンクラーン間際の週末というのはわかっていた。びー旅にも当日確保可能と書いた後に、ソンクラーンの時期でもなければ…の但し書きをしていた。まさにそのローカルピーク真っ只中のバンコク行きになってしまっていた。タオ島に少し長くい過ぎた。このままだとタイで地獄のソンクラーン(水掛祭り)に遭遇してしまう。何とかそれまでにタイを脱出せねば。

MYゲストハウストイレシャワー付160B

日もとっぷり暮れた午後6時55分に、「7時23分発」のバンコク行き3等チケット確保できてしまう。列車は20分ほど遅れてきたが、チュンポーンの駅前で晩飯食ってトイレ休憩してちょうどいいタイミングで列車がやってきた。なんだソンクラーン直前でも当日確保できんじゃん。値段は事前確認通り192B。予約でいっぱいで乗れないはずじゃなかったのか。バンコクまで最安880Bはどういうことだったんだ。


    拡声器の音が響く。タナオ通り入り口も赤シャツの皆さんであふれる。


   深夜の3等車両 若干すいてきた所
チュンポーンに宿泊も覚悟していたのにとんとん拍子にことが運ぶ。しかしドラマは乗り込んでから始まった。
            
列車が駅の構内に入り込んできて、乗り込もうとするも。チケットに表示されている車両がどこだかわからない。駅員に聞いてあっちだといわれるも車両番号の表示がなくどれに乗ればいいのかわからない。近くの人に聞いてそれらしい車両に乗り込むも、寝台車両以外はどれも乗車率150%の立ち乗り状態の混雑車両。座席番号のようなものは書いてあったので、人を掻き分けて席を見つけるもその席には既に先客がいてその番号のチケットを持っている。

私の買ったチケットは3等自由席(座席指定なし)のチケットだったようだ。しかもこのソンクラーン直前の週末のドピークで。チュンポーンからバンコクまでは約10時間。マジかよ。10時間たちっぱなしで夜を明かすのか?非人道的移動じゃん。罰ゲームじゃん。修行じゃん。



しかも混雑でもう入れないよの起立状態なのに売り子が頻繁に往復するのでそのたびに荷物と共に体をくねくね。自分の荷物が小さいことに感謝。周りは私以外は100%地元民。

これはしまった。読み間違えた。ソンクラーン直前ということを考慮して座席指定のある2等寝台か2等リクライニングにしていけばよかった…と思うも既に遅し。目が点の状態で列車はバンコクへ向かう。

お知らせ
  • 後日追記:4月10日に日本人記者ら13人死亡 500人以上が負傷した直後の現場訪問実録。訪問時はそういう状態を全く意識していなかった。
  • 今年のソンクラーンは赤シャツ集会に勢いをつける方向で作用している様子。現地のテレビでも集会の実況中継をしている。
  • 運悪くバンコクで水掛祭りを向かえることになってしまった。ノートパソコン持って町を歩ける状態ではなくなるのでしばし生中継中断のおそれあり。水没全損したら中止なので了承を。明日13日から15日までソンクラーン。何でこんなに嫌っているのに毎回遭遇するのだろう。
  • バンコクの空の色はタオ島とぜんぜん違う。青くなく白い。日差しは強烈で暑いんだけど。


チャイナタウンのゆるきゃら


バンコクホテル格安情報


   



4月11日(日)朝5時半ソンクラーン前で混雑するチケット売り場     ホアランポーン駅



ただ地元の方々は長時間普通に立ったままその混雑車両で過ごしている。夜が更けると新聞紙をひいて座席の下の床に寝る人々も出始めた。ただありがたいことにその混雑は最初の2時間くらい。その後降りる客がいて何とか立ちっぱなし状態は2時間で済んだ。しかしその後座席確保して座った後もギュウギュウで、肩には地元のおっさんの頭がのったままで数時間。背中も直角で余り寝られず。ホアヒン到着が深夜1時5分。バンコク到着が午前5時50分。7時50分ごろチュンポーン出たのでちょうど10時間だった。何よりもう既に財布盗難に遭ってがけっぷち状態で旅をしているので、そういう混雑車両でまたカード盗られるような事になれば旅を中断せざるを得なくなってしまうので余計に神経ピリピリ。

バンコクのホアランポーン駅はソンクラーン直前とあってチケット売り場には6時前というのに長蛇の列ができていた。駅構内を出るもバンコク到着が早すぎて53番バスがまだ動いていない。仕方なくステーションホテル当たるも満室。台北ホテルまで歩く。そこでは300Bのファン部屋があるというのでヘロヘロだったこともありチェックインすることにする。

で、パスポート見せろとの申し出。「今カンボジアビザ頼んでいるのでコピーしかない」「それじゃあ泊められない」どうやら30日(陸路15日)のビザなし滞在期限のチェックができないためらしい。かつて不良外人の集まった台北ホテルらしい対応。

今回私が乗った鉄道車両        .


豚足定食ライス付48B 氷2B 現地名「カーキー」
ここまで来てバンコクでパスポートがないことを理由に宿泊拒否にあう。タオ島のビューロックリゾートではコピーすら見ようともしなかったのに。台北の1泊300Bというのも若干高いかなというのもあってあっさりひいて、宿未定のまま豚足定食食べに行く。

食べている間に53番始発がやってきてカオサンにいけるかもと読む。しかし食べている最中もチェック、食べ終わってしばらくバス停で待つも53番は来なかった。で、MYゲストハウスに転がり込む。パスポートはコピーで問題ないとのこと。

思いもかけず移動で苦労したので日記のアップができていない。列車の中で悠々といつものようにパソコンいじりできるはずだったのに全くできず。これからカオサンへパスポート取りに行く。早くカンボジア方向へ向かわねば頭の痛い水掛祭りが始まってしまう。

日付 出費詳細 宿代 合計
4月11日(日) 朝ワッフル18B 豚足定食50B オレンジジュース25B カウカームー30B 水10B 1番バス7B アイス20B 牛乳20B カルピスウォーター20B マンゴー3個10B 夜中華レストラン牛肉オイスターソース炒めとあげシュウマイと水242B 水7B コーラ500mlペットボトル17B MYゲストハウス160B 636B


4月12日(月)朝6時38分 快晴  前ページ   旅ログの始め   次ページ
朝のシャワーを浴びて安宿でパソコンに向かう。天井のファンの風が心地よい。今日も朝から強烈な真夏の日差し。この時期のタイでは体を洗うためということより体を冷やすために水シャワーを浴びる。昨日1日で4~5回は浴びているか。特に午後から夕方にかけてはエアコンのない部屋の体を冷やす唯一の手段となる。ただし午後の水温は初め触れないほど暑いお湯が出てくる。しばらく出せばぬるめのお湯に代わる。

昨日ツアー会社が開く時間を待ってカオサンへ行く。ヤワラー通りで53番バスを待つも来ない。他のバスもかなり本数が減っている様子。1週間前まで動いていた53番がどうやら赤シャツ集会のせいで運行停止しているようだ。ということは、以前より集会は盛り上がっているということなのか?

仕方がないので1番バスで行く。おなじみの無料バス。人数チェックの車掌が乗っているが料金はとられなかった。1番バスだと王宮広場折り返しなのでカオサンまで結構歩く。またラチャダムナンクラン通りの1番集会が盛り上がっている民主記念塔近くを横断しなくてはならない。タクシー使っていらぬ遠回りされて時間かかるのも面倒なので1番バスを選択。

集会は確かに以前よりは盛り上がっている。ソンクラーンは赤シャツの機運を盛り上げる方向に働いているようだ。カオサンまで確実に拡声器の音が聞こえる。集会現場を横切る感じになるのだが、特に興味のあることでないので、写真数枚とってSEAゲートウェイトラベルへ。

4月12日のチャイナタウン   .

しかし、シャッターが下りている。そうだ。今日は日曜日でツアー会社休みだった。周りのツアー会社もすべてシャッター下ろしていた。今日月曜は平日だが明日13日から3日間ソンクラーンでタイの祝日となってしまう。なのでツアー会社によっては今日も休みにして大型連休としている場合もあるらしい。なのでもしSEAゲートウェイトラベルが今日開いていなければパスポートは受け取れない。ソンクラーンが終わるまでカンボジアへはいけないということになってしまう。




マンゴ3個で10B(29円) 中華レストランで牛肉炒め(大)200B


ローストチキン25B 麻婆茄子ライス25B氷1B合計51B
これは計算外だった。やはりもう少し早めにバンコクへ戻るべきだったか。しかし逆にあまりに早くカンボジアへ入国して戻ってくると陸路15日滞在期限ルールで、帰国までの間に無駄にビザランせねばならなかったりもする。

どの道今日、ソンクラーン前日にバンコクにいることは予定外だ。昨日パスポート手にしたら、その足でバスターミナルへ行くことも考えていたのに。今日のツアー会社営業は赤シャツ集会の影響もあって休みの可能性は高い。そうなると地獄の水掛祭りをバンコクで向かえることになってしまう。

またピーチーGHのフロントのツアー会社だけは日曜でもやっていた。タオ島のジョイントチケットの値段がまた上がっていた。

こんなにこちらが嫌っているのにこの時期タイにいる機会が多い。「まあなるようになるさ」と切り替える。

帰ってから熱気ムンムンの安宿でファンの熱風に当たりながらお昼寝。前日の移動で寝てなかったのでいい休息日にはなった。チャイナタウンでは赤シャツの影響はほとんどない。バスの運行が減ったくらいか。予定外の迷路の迷走が続いている。


ウェブ転送中   10日に大規模デモ。 4月12日午前10時頃


チャイナタウン安宿
宿名 料金 連絡先
MYゲストハウス ファン・シングル160B~ 02-223-5963/08-3050-5759 タイ語のみ
新大中旅社 ファン・シングル200B~ 02-221-3613 タイ語のみ
スリ ホアランポーン ホテル ファン・シングル280B~ 02-214-2610 タイ語のみ ロンムアン通445
台北、ステーション、スリクルンなどチャイナタウンホテル・GH情報その他はこちらへ

昼12時08分。今ホアランポーン駅を目の前に見ながらパソコン打っている。さっきカオサンまで行くもSEAゲートウェイトラベルはしまっていた。いつものお姉さん国に帰ってソンクラーン明けまで休みを取っているんだろう。パスポートがなければカンボジアへ行けるわけもなくここバンコクで足止め。

最悪のパターンで水掛祭りをバンコクで向かえる羽目になってしまった。明日は海パンで町を歩こう。パソコンなんてとても持ち歩けないので生中継中断する可能性大。

行きはチャイナタウンの宿前からタクシーで10分ほどでカオサンへ。王宮前広場過ぎUターンして遠回りを始める寸前で「ここでいい。ここで降ろしてくれ」と釘をさす。「ばれちまったか」と51Bのメーターに50Bの請求。変な所で降ろされたので、結局今日も集会現場横断。カオサンではSEAだけでなく、他のツアー会社も10バーツラーメン屋もニューメリーV前のネット屋も休み。パスポート受け取るついでに日記アップしようとパソコン持ってカオサンまで行ったのにそのままアップできずにパソコン持ったまま引き返す。

新大中旅社は1泊200B~ .


駅前にノート接続可のネット屋 スリホアランポーンホテル280B~
帰りは昨日運行していなかった53番バスをめっけてそれで帰ってくる。1日単位でこうコロコロ運行状況変わるんじゃ日本にいてバンコクの最新情報公開は不可能だなと実感。

結局今こうしてホアランポーン駅前のネット屋でアップをしている。1時間40Bでカオサンより10B高い。そしてノートPCはPWもらってワイファイで接続するタイプ。以前利用したロンムアン通のネット屋はなくなっているみたいだった。またMYゲストハウスの道を奥に入った新大中旅社はシングルファン部屋1泊200Bのきれいな旅社に変身していた。今日もさっきしっかり豚足定食50Bをおいしくいただく。唐辛子やニンニクを丸ごとなまでかじることはここでしかない。辛いのだがうまい。

どの道バンコクでの格安生活ならこっちのもんだ。ソンクラーン明けまでゆるくすごそう。こんなことならもう少しタオ島にいても良かったかなともちょっとだけ思う。


4月12日チャイナタウン夕暮れ 10日の日本人記者含め500人死傷したデモの影響は感じられなかった。

日付 出費詳細 宿代 合計
4月12日(月) カオサンまでタクシー50B 53番バス7B 豚足定食50B ペットボトルのお茶500ml20B ネット屋2時間80B コーラ500ml17B 夜定食25Bチキン25B 氷1B 水10B コーヒー13B コンビニ買い物(蚊取り線香、ライター、コーラ、ヨーグルト、水) 69B MYゲストハウス160B 527B
チャイナタウンでキャッシング5,000B


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