セレンディピティウォーク

モンキーインパクト ロッブリー

辺境情報局Lop Buri Monkey party

猿との闘争の日々 ロッブリーモンキーパーティー

ロッブリーで猿にからまれない方法Rachaburi

ロッブリーで猿との触れ合い注意点はただ一つ。食べ物をもって猿エリアに入らないこと。彼らのターゲットは唯一食べ物なのでそれを持っていなければからまれることはない。食べ物にはペットボトルのドリンク、ミネラルウォーターも含む。食べ物を期待させるコンビニの袋もNG。できるだけ手ぶらに近い格好が望ましい。猿エリアとはサムヨート寺院とその周辺。

「モンキーパーティー」とは毎年1回11月下旬日曜にロッブリーの猿山遺跡サムヨート寺院で行われる地元企画の猿記念日のこと。2016年11月27日(日)で28回目になる。猿にフルーツなどを1日3回専用車で大量にふるまう催し。遺跡の脇に専用ブースができて観光客にも無料の弁当やドリンクが配られる。


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シュールな猿の訪問 猿がシャンプーとってど―する

3階の部屋なのに… 柿とかみかん買う前で良かった… 2016/11/26撮影

やあ、こんちわ。  カメラを向けるとそっぽ向く なんか食いもんない?


お、ふかふかベッドだね なんか食いもんくれ 結局暴れてシャンプー強奪


↓以下のエピソードは上の写真とは全く別のバトルの数々

おめえにおいらの柿は渡さねえ

10:45 2016/11/27

午前中からうとうとお昼寝していたらガサゴソ音がして目が覚める。部屋の壁に猿が張り付いている。壁にビニール袋に2個入れてつるしたでかい柿を袋の中からとろうとしている。いつの間に?どうやって入ったんだ?1個13バーツ(40円)もする高級品なのに取られてたまるか。

あわてて近くに脱ぎ捨ててあったTシャツを鞭がわりにして猿をぺしぺし殴る。むこうも牙向いて応戦。何度もぺしぺししてようやく追い出す。殴るといってもTシャツなので威力はないが要は気迫だ。

今日は晴れているが風が強く、鍵を閉めたつもりの扉が強風で開いてしまいヤツの侵入を許してしまったのだ。お昼寝邪魔しやがって。この宿は猿山になっている遺跡のすぐ隣で実質奴らのテリトリー。3階なのに窓の外には猿がしょっちゅう往来し、宿の階段で頻繁に猿とすれ違う。でも若干それが楽しくて泊まってるとこはあんだけど。右上画像は背後にタイ国鉄車両激走中の猿集団食事風景。

ワットプラシー ラタナーマハタート
ロッブリーのクメール遺跡テンションあり ワットプラシー ラタナーマハタート Wat Phra Sri Rattana Mahathat 12世紀に建てられたクメール寺院

関連リンク
アンコールワット プレアヴィヒア寺院 ミーソン遺跡 パノムルン遺跡
バリ島モンキーフォレスト  アユタヤ  スコータイ  ピマーイ遺跡

理不尽な要求 だって相手は猿だもん

昨日昼飯ついでに市場に買い出しに行く。柿とトマトとみかんが安かったので買って宿に戻ろうとすると、帰り道で次々と猿にからまれる。「ようよう、うまそうなもん持ってんじゃねえか。そいつをよこさんかい」ということらしい。理不尽な要求だ。

今の宿が猿山遺跡の脇なので宿の前の道にも猿がいっぱいたむろしている。

冗談じゃねえ。大事な買い置き食料を取られてたまるかと応戦するも、野生の猿なのでノーリードわんこと同じかそれ以上に手ごわい。数も多い。なんとかとられずに宿にたどり着きほっと一息、3階の自分の部屋に行こうと階段あがるとそこでも別の猿が待ち伏せ。ゾンビ映画の演出か?そやつも「うまそうなもん持ってんじゃねえか」と襲い掛かかってくる。

相手は猿なので、日本人によくある「やだやだ、きゃあ、たすけてえ」とふにゃふにゃ対応してると結局強奪される。退散させるのは攻撃あるのみ。手や足で攻撃するとかまれるので、近くの竹ぼうきを手にして「うおお」としたら逃げて行った。そして食材とも無事3階の部屋にたどり着く。


宿の階段の窓に好奇心旺盛な鈴なりの子猿


16年11月27日強烈快晴 これが猿山遺跡プラプラーンサムヨート Phra Prang Sam Yod 13世紀にジャヤヴァルマン7世の時代建立の大乗仏教寺院。ん?仏教?でもシルエットはアンコールワットだし。どうみてもクメール建築。中に仏像は確かにあったけど。ラヴォー時代からの複雑な歴史背景が垣間見える。そういやアンコールワットも3大仏教遺跡の一つになっていたっけ。


夜、部屋の窓下に鈴なりの子ザル

昨日の夜パソコンに向かってページ制作しているとなんか窓の外が騒がしい。なんでやねん、3階なのに。と思って窓の外を見ると私の3階の窓の外、ひさしというか屋根の上に10匹の猿の群れ。宿がガラガラで宿泊客があまりいないので明かりのついている私の窓に集まってきているようだ。昼間のバトルで「あそこにうまそうな柿があるぞ」の情報も奴らに広まっているのか。

窓枠よじ登って網戸に顔を押し付けている。この部屋のガラス窓はほとんど割れてなくなっており、窓にはゆるい鉄柵と網戸のみ。鉄柵は十分猿の出入りできる間隔があいている。ただその網戸を破ってまでは侵入してこない。ほっとくと数が増えていくので若干の危機感。電気消してカーテン閉めたら10分後にはいなくなった。部屋を覗き込んでいるのは子ザルだったので、ただの好奇心だったのかも。



現在宿泊中のアントンホテル Angthong Hotel ファンツイン1泊180THB  この通りの反対側にサムヨット遺跡 Phra Prang Sam Yod

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ロッブリー食堂事件 遠くを見つめる猿

16:39 2016/11/27 タイ時間
雲一つない快晴になったので旧市街の遺跡群を改めて回ってくる。遺跡の隅っこで日焼けもした。猿エピソードはまだ続く。

遺跡を回る前、これで今日のバトル一段落かと思い宿の隣の食堂で昼飯を食う。2品盛り定食30B。昨日使えていた食堂Wi-Fiがつながらない。「ちっ」と思ってふと見ると10m離れたところにおとなしくちょこんと座るまじめそうな猿(写真右)。なんだ行儀のいい猿もいるんだと思って写真を撮って飯を食う。その5分後事件は起こった。

3分の2食ったところでその猿が右背後からいきなり私の皿に突進。あげ豆腐1個つかんで逃走。同時に食堂のちっこい飼い犬が吠えて猿を追う。店のおばちゃんも棒を持ってそれに続く。食堂は騒然となる。私は食べるのに集中していて猿の存在さえ忘れていた。遠くを見つめるまじめそうな風貌にもだまされた。遠くを見つめてダッシュのタイミングはかっとったんかい。とられたのはあげ豆腐1個だけ。ただ乱暴に取られたので若干ご飯が散乱。そういうことを覚悟の上でこの猿山脇の宿に泊まっているので、私は「マイペンライ」と少なくなった残りのご飯を平らげた。


Wat Phra Sri Rattana Mahathat

ドリンクカップタックルと土下座飲み

今日は何かの記念日だそうで弁当と飲み物を猿山遺跡の脇で無料で配っていた。早速私も配給場所に行って弁当飲み物確保(写真左)。まじで無料だった。天気が良かったので弁当だけ部屋に置いて、氷入りミルクティーのカップ持って遺跡に向かう。

すると宿を出て30mで後ろから猿がミルクティーカップへタックル。ミルクティーが路上に散乱。ドリンクまでも奴らのターゲットなのか。ああ、そういやこの宿に入る時にもミネラルウォーターとられてたんだっけ。

タックル後の彼らの飲み方がエキセントリック。地面にこぼれたミルクティーを土下座スタイルで両手ついて地面にキスするような格好ですする。何匹も列になって土下座されてるようでぶちまけられても怒る気にならず。いいよ、どうせわしもただでもらったミルクティーなんだし。そんなに飲みたいなら好きなだけすすってくれ。こういう寛容さは日本にいる時の私にはない。ネタの尽きないロッブリー。

猿は突然人を襲ってくるが彼らが必死になって狙っているのがあげ豆腐や柿やミルクティー。真剣に危ない国々で狙われる財布や貴重品、ましてや命などというしゃれになんないものではない。極めて平和なバトルなのだ。猿バトルが本当に嫌なら私はこの町に長居はしない。猿山遺跡の脇の宿にも泊まらない。


線路のすぐわきに複数のクメール遺跡が点在する。右が Wat Nakhon Kosa

ロッブリー 2016年11月27日(日)快晴   放浪14日目

出費詳細
チキン串カツ3本15 カーウニャーウ5 コカコーラ450ml 12 昼2品盛り定食30 ビッグコーラ505ml 13 アンパン7
宿泊代
アントンホテル Angthong Hotel 180THB
合計

255 THB

日本円合計

1THB=3円で計算  765 円



180バーツの地元宿の窓から見る夕暮れ遺跡 プラプラーンサムヨート Phra Prang Sam Yod ロッブリーで猿が大切にされるのはハヌマーン信仰が背景にあるのかも。ヒンズー教の神だけど。

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金かけないからこそ見えてくる地元の素顔

7:21 2016/11/28

今日も朝から天気がいい。朝日が窓から差し込む。今の宿、20畳はあるぼろいが広い地元宿。遺跡の隣にあるので早朝窓から遺跡観光可。夜9時に寝て朝5時に起きる健康快適生活。暗くなってパソコンいじりしていると隣の猿山遺跡から子ザルが窓の外に鈴なりになって私の部屋をのぞき込む。そのままにしていると数が増えケンカとか始まってうるさいので電気消す。すると猿はいなくなる。電気消して横になっているとそのまま熟睡となって朝を迎えるここ数日。

昨日の宿代込みの1日の出費は765円だった。無料弁当のおかげはあるがタイの旅では旅費はかかっていないほうだと思う。赤貧旅行になっているかといえばこのページで公開の通りそういうことなく連日ハイテンション。金かけないからこそ見えてくる地元の素顔ってあるのだと思う。


ロッブリー駅


昨日11月27日(日)の無料弁当配布は「第28回モンキーパーティー」企画の一つとのこと。その猿記念日は1年に1回ロッブリーだけのものらしい。そういや猿にも大量のフルーツ与えていた。ロッブリーの猿はあんなにいたずらするのに町をあげて大切にされているのだと再認識。

連日快晴だが私の普段の行いがいいのではなく、ただ単に「乾季に来ているから」。どんな行いのいい方でも雨季に来ると雨が降る。今回も雨季明けを待っての出国だった。昨日の遺跡での日焼けで少し黒くなる。今色白メタボ脱却中。

ロッブリー 2016年11月28日(月)晴のち曇り   放浪15日目

出費詳細
豚串焼き肉2本20B ご飯10 コカコーラ450ml 12 缶コーヒー15 氷5 ノームGH肉野菜炒め80 ライス15 アンパン10 ドーナツ10 シャンプー20 ビッグコーラ505ml13 ポテチ20 ソフトクリーム10 肉野菜炒め定食30
宿泊代
アントンホテル Angthong Hotel 180THB
合計

450 THB

日本円合計

1THB=3円で計算  1,350 円



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猿がシャンプーもってどーする?いいにおいするけどそれ食いもんじゃないよ。わしのシャンプーかえせ。昨日は石鹸で頭を洗った。


柿4個50バーツ、ちっこいみかん14個35バーツ、トマト7個20バーツ。どれも猿の大好物。買物して部屋に戻る途中宿の階段で猿に待ち伏せされ襲われる。バトルの末何とか死守。後で柿のむいた皮はあげたけど。そういうことするからまた襲われる。


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ワットプラシー ラタナーマハタート

遺跡と私 ワットプラシー ラタナーマハタート Wat Phra Sri Rattana Mahathat



カウカームー30バーツ



わしの部屋に押し入ってシャンプーとったのはこやつじゃ。


今の宿アントンホテル 猿山遺跡の脇にあり、窓から遺跡が見える。遺跡のその奥にはタイ国鉄車両も見える。さらに猿との触れ合いを毎日楽しめるホテル。


部屋の窓から遺跡が見えるとはこういうこと。サムヨット遺跡。


アントンホテル Angthong Hotel トイレ・シャワー付広さ20畳1泊200バーツだが3連泊条件に180バーツにしてもらう。決定権のあるおばちゃんに英語通じないので交渉はタイ語で。


モンキーアニバーサリーデイでただでもらった弁当とアイスミルクティー。このドリンクは猿のタックルで半分路上にぶちまけた。


タックルして飛び散った後のドリンクの後処理。猿の土下座なめ。


ロッブリー駅前ソフトクリーム10バーツ。駅前に猿はいない。




宿の階段でくつろぐお猿


遺跡でタイマー自撮り


チキン串カツ1個5バーツ。カーウニャーウと買い置きトマトで食う。日本から持って行ったコンビニソース活躍中。このソースさえあれば日本のチキンカツと味は全く変わりなし。


猿の餌満載モンキーパーティー車


Wat Nakhon Kosa


ということだったらしい。私は後日知った。無料弁当はよくわけのわからんままもらっていた。



猿にからまれてばかりいる私を見かねて宿のおばちゃんが「これもっとき」と竹の棒を貸してくれた。この棒は食堂やお店の常備品。強気の猿もこっちが棒を持つと態度が急変、逃げ腰になる。


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