第19回 インド   1.基本情報
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インド基本情報 格安ニューデリー

日本からインドへの格安フライト ニューデリーエアポートメトロ

インディラガンディー国際空港からニューデリー市内へ


タージマハル アグラ
日本からツアーでタージマハルへ行くととても高い 

インド観光地入場料2016年4月1日値上げ。外国人料金の場合、世界遺産登録の場所は Rs. 250→Rs. 500(約750円)。それ以外の場所は Rs. 100→Rs. 200(約300円)。タージマハールは Rs. 750→Rs. 1,000(約1500円)。

インド人料金は、世界遺産入場料Rs. 10→Rs. 30。世界遺産外は入場料Rs. 5→Rs. 15。タージマハルはRs.20(30円)→不明。

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   ヒンディー語    エアポートメトロ

 インド基本情報
びー旅スタイルの節約旅行でお金のかからない国の筆頭に出てくるはずのインド。今までなんで出てこなかったのかな。モルディブのおまけで軽く触れてはいたんだけど。

渡航前はインドってヒンズー教一色なのかなと思っていたが、インド各地でイスラム色を想像以上に感じた。特に北部は前回訪問の南部に比べてイスラム教徒が多いらしい。モスクもあちこちで見かけるし、イスラム衣装の現地の方も男女とも多く見かけた。国全体の人口比は8:1.3。

サリーもヒジャーブ(女性のイスラム衣装)方式で顔や頭に布をかけて着る着こなしもあるようで、門外漢の私にはパッと見、その区別がわかりづらい。イスラム教徒の女性も目だけしか見えない完全ヒジャーブよりはマチコ巻きを崩したようなスタイルの方も多いので余計わかりにくい。
バラナシ ガンジス川沿い
バラナシ Dharahara Mosque
と Panchganga Ghat.

ムガール王朝もイスラム国家だった。インドはインドネシアとパキスタンに次ぐ世界第3位のイスラム国家でもあるとの事。ヒンドゥー教徒の聖地バラナシのガンジス川下流方向半分にはイスラム色の強いエリアがあり、ガンガーに混ざって大きなモスクがあったのがとても印象的だった。タージマハルもイスラム王朝時代に建てられたイスラム建築。

                 地図と基本情報
インド地図
国名:インド共和国
面積 3,287,590km2
日本の約9倍
人口 11億9800万人
(2008年統計)
公用語 ヒンディー語
準公用語:英語
時差 日本-3時間半
電源 220-240V B3/C
季節 地域による
宗教 ヒンドゥー80.5%
イスラム13.4%
電話 国番号91
ビザ 日本人はすべて必要
レート 1Rp=1.8円

ニューデリー駅前 パハールガンジ
 ニューデリー駅前 パハールガンジ
インドの方々のあの頑固な気質から、当然双方の熾烈な争いがあったものと予想される。ただこういう歴史的背景は裏を返せばそれ以上に、相手に対する「寛容」で成り立つ国であるといえなくはないか。インドにはキリスト教徒(2.3%)や仏教徒(0.8%)などの少数派もいる。北部の都市のあれだけの人口密度の中で「寛容」がなければ成り立たない状況に長い間おかれていた。

金髪の日本人は敬虔なヒンズー教徒やイスラム教徒から見れば胡散臭いよそ者。しかしそういう異質の闖入者にも一般の方々はとても親切。この傾向は観光地を離れた地方都市に強い。そういう場所ではパハールガンジやコルカタのサダルストリートで出会う不快な思いをする外国人旅行客用の罠はない。友達モードでからんでくるあやしいぼったくりマンもいない。ガイドブック片手に定番観光地を回る限りそういう素顔のインドに触れる機会は少ないようにも思う。

日本人には集団の中で「異質の物を排除する心理」が意識するか否かにかかわらず根底にあるような気がするが、それはやはり日本のようなある程度同じ民族、同じ習慣を持つ均一性がなければ成立しない。インドのような高い人口密度の中、多種多様な混在社会ではそういう排他性は自然と削られて丸くなっていく。そうでなければたぶん普段の生活が成り立たないのだろうと勝手に思う。


蛇足情報
  • 2013年1月21日インド鉄道9年ぶりに値上げ。
  • 延期が重なっていたデリーのエアポートメトロが11年2月23日開通。インディラガンジー国際空港からニューデリー駅まで80Rp。所要18分。運行時間6時~22時。デリーメトロ詳細はこちらへ
  • 天竺放浪2010旅ログ初日「スカイアクセス」はこちらへ移動。
  • インドビザ取得方法、アライバルビザ、2ヶ月リエントリールール詳細情報はこちらへ
  • 現金両替より得?クレジットカードによるインドATMキャッシング情報はこちらへ
  • 2004年6月コルカタからチェンナイ経由、トリヴァンドラム行の列車移動の旅ログ。行き着く先はモルディブ。詳細はこちらへ




   





ラダック・レー 北インド    シュリナガル カシミール    ニューデリー地図


◆ヒンディー語
ムザファルプル駅
         ムザファルプル駅
インドの公用語はヒンディー語だが、準公用語が英語なので街中でも片言の英語が通じたりする。2等寝台に乗車するような人なら一般の方でも片言英語が通じる。ただローカル線の3等自由席になるとほとんど英語は通じない。ヒンディー語は公用語なのでコルカタなどベンガル語地域でも通じる。

ヒンディー語はパキスタンのウルドゥー語、ネパールのネパール語と共通の部分が多く、習得においては一粒で三度おいしい関係。ネパール語と数字などはほとんど一緒。また話されている人口でヒンディー語は中国語、英語についで世界第3位との事。かつて旅先でイスラエル人バックパッカーと「英語や中国語の次に覚える言語は何がいいか」との話になった時に「スペイン語とアラビア語」が話す国が多い理由であげられていた記憶がある。しかしそれらよりヒンディー語のほうが話す人々は多いのだ。

一方定番観光地を外国人用ホテルを使ってめぐる場合にはほとんど英語ですんでしまう。個人旅行をする場合でもタイやカンボジアでは英語を話す者はぼったくりマンの可能性がとても高いがここではさほどでもない。また英語の通じない国では英語料金>現地語料金の公式があるがインドでは他国ほどその差はない。ただしつこい物売りや物乞いには現地語対応するとぴたりと要求がやんだりもする。ぶすっとした顔での「ナヒン チャイエ(No, thank you.)」は友達モードで寄ってくるぼったくりマンよけに役に立った言葉だ。

ムザファルプル コルカタ サダルストリート
地方へ行くと雰囲気も変わる。観光客の機嫌をとらないインドも味があっていい。  サダルストリートの物乞い(右)


インドの方々は声が大きい。特に男性。周りに響き渡る腹式呼吸のでかい声の物売りで何度列車で快適な眠りから起されたことか。あれだけの多くの人の中で声がでかくなければ自分の意志が通らず、物売りとして食っていけないのだとも思う。

加えて話法に独特の迫力を持つ。ローカル線で乗客同士で普通の議論をしていてもケンカが始まるのかと言う勢いだ。私はヒンディー語はさほど得意ではないので何を情熱的に語っているのか内容は不明。しかしふと気づくといつの間にか互いに笑いあっている。茨城方面常磐線のカップ酒のおっさん集団を3倍濃くした感じだった。

ニューデリー駅 反対側にでる連絡橋 向こう側がパハールガンジ .


クアラルンプール LCCTのニューデリー行エアアジア
クアラルンプール LCCTのニューデリー行エアアジアX   搭乗実録はこちらへ

成田・羽田からデリーまでの格安便の例
行き方 現実的な料金 便数 所要
日本から直行 成田発デリー格安航空券でエアインディア
燃油込総額だと閑散期最安で9万円~。
エアインディア日水木土 JAL日火金 約8時間
バンコク経由 12年よりBKK-DELエアアジア運行しなくなった。ジェットエア他は高い。 同日乗り継ぎできなくもないがバンコク泊が一般的
クアラルンプール経由 12年よりKL-DELエアアジア運行しなくなった。 同日乗り継ぎできなくもないがKL泊が一般的
香港経由 ジェットエア利用最安8万円~。フライトによって乗り継ぎ悪い。香港観光には追加料金要。 毎日1日複数便 同日乗り継ぎ可能
12時間以上になることも
◆安く乗るには自力手配が原則。日本から海外発チケットをLCCサイト以外で予約をしないこと。
表示フライトの金額はすべて燃油込総額運賃。

エアアジア予約方法はこちらへ            2010年9月エアアジアインド路線搭乗記はこちらへ
びー旅ロード 日本からインド往復2万6千円

◆空港から市内へ デリー インディラガンディー国際空港編

    市バス乗場は2階8番出口前 到着出口は1階。    私の乗った空港バス エアコン車で番号とかはない様子


      ニューデリー駅まで50Rp、約40分の空港市バスの中
ニューデリーのインディラガンディー国際空港から市内へ行くにはバスとタクシーと空港メトロの3種類の方法がある。日本からの直行便の場合、深夜到着になる場合が多いので、そういう場合はタクシーが一般的。プリペイドタクシーで前金制なのでぼられる心配もない。240Rp~。

空港2階8番出口前に空港バス(写真上)が待機していて、それが捕まれば市内まで50Rpで行ける。24時間運行。旅客到着出口は1階なので2階に上がる必要がある。バスはエアコン車で快適。市内を走っているボロバスではない。所要40分。空港バスで市内、特に安宿エリアのパハールガンジへ行く場合、降ろされる場所はニューデリー駅の反対側の道端で、パハールガンジまでは20分ほど歩く。他の非英語圏と違って車掌には英語が通じるので、パハールガンジに行きたい旨を言っておけば「ここで降りろ」と教えてくれる。このバスには各国バックパッカーや日本人旅行者も乗っているのでその流れにのればいい感じだ。駅の反対側には駅のホームをまたぐ横断橋があるのでそれを渡る。2本あるが進行方向左側の横断橋がパハールガンジメインの通りの真前に出る。

ニューデリーの空港に深夜到着の場合、「怖かったら空港で朝まで待つ」という意味のない罰ゲーム的方法を薦める達人もいるが、深夜到着だったとしても24時間タクシーや空港バスは運行しているのだから普通にそれを利用すればいいと私は思う。深夜だろうと早朝だろうとその国の玄関口の空港から市内へバスやタクシーで行けないような旅行者はその国自体がむいていない。もし観光目的なら渡航先を考え直した方がいい。自分にとってそこが危険なら行かないことが最善策。ビクビクしながら行っても得る物はない。そこから先もぼったくりマンのカモになるだけ。


◆ニューデリー 空港メトロ 2011年2月22日   次のページへ
2011年2月23日デリーのエアポートメトロ開通。2010年9月中旬に開通予定だったが「延長、延長、また延長」状態でようやく正式開通。インディラガンジー国際空港からニューデリー駅まで80Rp。所要18分。運行時間6時~22時。デリーメトロ現地情報はこちらへ

エアポートメトロは走行距離22.7kmでそのうち15.7kmが地下走行。最高時速地上部分135km地下部分80km。ルートは右の地図のとおり。深夜運行はないので空港深夜到着の場合のバス利用の状況には今までどおりで変化はない。メトロ乗車はキップではなくトークンという専用コインを自販機で買って入場する。またSuicaのような空港線以外の全線で使えるプリペイドカードもあって複数回乗車の際に便利。チャージ金額は50Rp~800Rp。カードデポジット50Rpだがこの50Rpはカード返却の際に返金される。旅行者用1日パスもあり100Rp。3日パス250Rp。デリーメトロサイトはこちらへ。デリーメトロサイトからは料金検索もできる。


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