セレンゲティ旅日記2 セロネラロッジ宿泊
本文へジャンプ びー旅.com 
             

 


レイクマニヤラの枯れ木

ヌーの食いすぎか妊娠中か不明


ハワイホテル格安情報

バリ島格安ホテル情報

セレンゲティ セロネラ ンゴロンゴロ

ケニヤ・タンザニア・モーリシャス セレンゲティ日記2

タンザニア,アルーシャ発の現地ロッジサファリツアー


セレンゲティ朝の草原 夜のうちにヌーを食って腹はパンパン

2003年6月12日(木)AM6:35   戻る     次のページへ進む

タンザニアに来てサファリに出ていろいろなことがわかる。今セレンゲティにこれだけヌーがうじゃうじゃいるということはケニアのマサイマラにはヌーはほとんどいないということらしい。ヌーは今ちょうどマサイマラ方向への移動の最中とのこと。それを食っているライオンなどの肉食獣も今はこちら側に集中していて、8月のバカンスシーズンをはずしているので一応オフシーズンなのだが、この時期マサイマラにヌーが消える前なので、大量の動物を見るという目的ではどんぴしゃシーズンらしい。

ヌーって英語かと思っていたら英語では「Wild beast」って言うらしい。そんならヌーって何語だ?ガイドの話では地元の言葉でもないらしい。ガイドに「もうすぐワイルドビーストが見える」と言われてどんな迫力のある野獣が出てくるのかと思ったらヌーのことで拍子抜けする。「ワイルド」じゃなく「ウィルド」と読むと言う話も聞いたがガイドは「ワイルド」と発音していた。

昨日起きている間は停電はなく、不便は感じなかったが、結局お湯は出なかった。アフリカの赤道近くにいるのに標高が高いため朝の気温は想像以上に低く、とても水シャワーが浴びれるような気温ではない。今朝起きてさっきようやくチョロチョロとだがお湯が出て何とかシャワーを浴びた。今日もまた朝から雲ひとつない快晴。ただし気温は日本の10月の朝って感じ。手持ちのジャケット類すべて着込んでもまだ寒い。昼間は普通に夏の日差しなんだけど。以前冬の動物園のキリンを見てかわいそうと思ったことがあるが、もともとこんな寒いとこにいるんじゃそうでもなかったんだと認識改める。ケニアの空港に着いて以来、サファリに出る前日までずっと天気は悪かったのにサファリが始まってからは連日快晴。ラッキーだ。日焼けで顔が痛い。6月上旬は天気もいいし、料金も安い。動物もたくさんいる。隠れベストシーズンと言ってもいいかも。

セレンゲティ、ヒポプールで記念写真 水中に漂っているのはすべてカバ

6月13日(金)AM5:25

生き物が気持ちが悪いほど大量にいるという経験はあまりしないが、昨日はヌーが異様に広い地平線の彼方まで気持ちが悪いほどたくさんいた。何十万?何百万?10キロくらい先まで黒い点となって、それが重なって黒い面となりびっしりと大地を覆いつくしている。これだけいればそりゃライオンも食っていけるわなと変に納得する。

おとといは異様に人なれしているサイケデリックな鳥に囲まれてのランチボックスの昼食だったが、昨日はヌーが占拠していた草原に1本だけぽつんと生えている巨木の木陰から車でヌーを追い出して陣取り、無数のハエと格闘しながらのランチタイム。持参した虫除けササレンという防虫スプレーが役に立つ。何もしなければアッという間に顔中ハエだらけ。「イライラして死んでしまうよ」状態。岩場のライオンや樹上の豹もいてさすがセレンゲティーだ。結構テンションは高い。車で1時間走っても2時間走っても延々地平線が続き、時々出現する奇妙な形の岩や木が不思議ワールドを展開している。

お知らせ
●2010年2月1日現在のケニアシリングレートは1ksh= 0.84714円、1万円替えて11,8044 ksh。タンザニアシリングは1Tsh=0.066円、1万円円替えて149,571.5 Tsh。モーリシャスルピー1Rs=3.00円、1万円が3,338.7 Rs。

●2008年6月のアルーシャ発の現地サファリ実録情報。ウガンダ放浪後ムワンザ経由でアルーシャ→モシ→ダルエスサラームへ。詳細はこちらへ


あまり大きいサイズで
のせられない画像。

   



ヌーの水のみシーン 地平線までびっしりいるヌーを見るとマサイマラにほとんどいないというのも納得できる。
彼らは移動し続けるのでこっち側にいないという季節もあるそうだ。



セレンゲティ周辺マップ 青い丸点クリックで掲載地区の日本語情報表示されます。






今日は朝から早朝サファリ。朝の6時15分集合。ツアーの残りは後1泊2日。このセロネラワイルドライフロッジという宿のレストランでのバイキングでの食い放題はそこそこうまく、飯も食えないハードなサファリを想定していたのにちょっと拍子抜け。せっかくのやせる機会を台無しにしてくれている。

6月13日(金)PM21:45
今の宿はンゴロンゴロワイルドライフロッジ。ここも1泊152US$。部屋にでっかい窓がありそこからンゴロンゴロクレーターが一望できて今までの部屋の中で一番高そうなセレブ仕様。この4泊5日の間のホテル代だけでも600$越えちゃうじゃん。ツアー参加での総額450$はおいしかったのかも。微妙なシーズンオフか幸いしている。動物サファリ的にはバリバリオンシーズンなんだけどね。

2日前からずっとロッジの水道水を飲んでいる。セロネラワイルドライフのミネラルウォーターが高い(1本 2700Tsh:約300円)ので、やむなく宿の水道水を飲んだらなんともなかったのでそれ以来ペットボトルに水道水を入れて飲んでいる。若干下痢気味になることもあるが、タイとかでなる強烈な下痢程ではないのでそのまま継続している。水道水はセロネラよりはンゴロンゴロのほうが山の岩清水っぽく、冷たくてうまい。

今日のカバの団体さんはテンション高かった。初日は遠くからしか見ることのできなかったカバを30頭はいるかという数で、ヒポープールと言うポイントで10mと離れていない至近距離から見る。ライオンファミリーの朝ごはんもドスがきいていた。雄ライオンの至近距離での対面は今日が初めて。何千頭はいるであろうヌーの水飲みシーンも迫力あった。昨日早朝発の午前中のサファリツアーはそんな感じで収穫あったのだが、午後はほとんどが移動にあてられて、あまり動物にも遭遇せず眠かった。


何でも同行のイギリス人のあんちゃんがオルドバイ峡谷の360万年前の猿人の足跡発掘現場にどうしても行きたいということで、強烈に反対する理由もなく行ってみる。

そこはなんにもない場所でただのほったて小屋にガラクタが展示してありテンションユルユル。なんなとこに入場料3$もとんなよと内心思う。峡谷の風景はそこそこなんだけど、学術的なテンションと観光地としてのテンションは一致しないものなんだなと実感。展示の英文とガイドの黒人のおっちゃんの専門用語交えた解説を聞く気にもならず、落ちこぼれの劣等生気分でほげっとおっちゃんの演説の間風景を眺めていた。肝心の足跡遺跡の現場にも行けないところがまたゆるいぞ。

ナマンガで両替した40US$分のタンザニアシリングが底をつく。明日はアルーシャに戻る。さて、この後どうしよ?モシヘ行くか、直通バス30$でナイロビに戻るかいまだに未定。


6月14日(土)AM6:10

旅の資金がサファリ参加でごっそり減ってしまった。残り時間はまだ1ヶ月近くあるのに手持ちの現金日本円で10万円ない。カードはあるにせよかなり不安。キリマンジャロ、どうしよう。いまだどうするか決まらない。まあ考えようによっては最初の10日ちょっとで今回の旅のメインイベントのアフリカ陸路国境越えとセレンゲティーのサファリを順調にこなしているともいえるので、日程の消化という意味では順調なのかも。





地平線までびっしりいるヌー 足の速い牛といった感じ。ライオンとかけっこして負けると食われるのだから速くもなるか

6月15日(日)PM6:23
モシのセレンゲティビラにいる。1泊2500Tsh(約300円)。この旅最安の宿。昨日はアルーシャに泊まるつもりだったのだが、サファリ同行のオランダ人夫妻とジョン(イギリス人)がサファリ終了後そのまま地元系の1000Tsh(120円)のバスでモシまで行くというので一緒にどうかと誘われついのっかる。

モシに着いたのは夜の8時くらい。もう既に真っ暗だった。夜の徘徊は避けたかったのだが4人いたので不安はまぎれた。とはいえバスを降りたらすぐに彼らと別れ、タクシー拾ってニューキャッスルゲストハウスという6000Tsh(720円)の宿へ。バストイレ付なのだがかなり年季入ったボロ宿。貧乏旅行愛好者としてはちゅうた半端なボロ宿より、徹底的に極めたボロ宿で値段も2500Tshのような今の宿の方が納得いく。地元の息づかいのようなものも感じることができるしね。

サファリの最終日はンゴロンゴロクレーター内を車で放浪。昼飯にはアフリカ版のトンビに弁当さらわれそうになりながらランチボックスを食う。前夜たらふくフラミンゴを食って腹パンパンでだれたハイエナに、至近距離からのフラミンゴとまあまあのテンションだった。

この4泊5日のツアーはサファリと違う面で同行の4人との交流が収穫だった気がする。ガイドの黒人兄ちゃんはいまいちだったけど。ツアー中不快に感じたこともあったのでチップはやらんつもりだったのだが、オランダ人のおっさんの大人の対応でみんなでまとめて渡すということになり、1人20$づつ集めてガイドではなく食事係のあんちゃんのほうに「みんなから」といって渡す。終了後、ホテルについてツアー参加の誰一人ガイドに「Thank you」も言わず。握手もせずというシーンが象徴的だった。結構ガイドの態度に他のみんなも不快に感じてたんだなと納得。

ンゴロンゴロクレーターの中のライオン氏


ウマが合ってツアー中いろいろ話をしていたスイス人のマヌエルとの最後の別れの握手は微妙に心が揺れた。この世代のヨーロッパ人は日本のマンガやアニメに予想以上に詳しいことが意外だった。ツアー中、夕食の時、同行のオランダ人のおっさんに「君たちのこれからの目標はなんだ」と聞かれ、マヌエルとジョンと僕はお互いに青臭い夢について語った。彼だけはモシへ行かずに宿に残ってそこで別れた。もう会うことなんてないんだろうけど… 

モシではキリマンジャロ登頂ツアーの勧誘がまた真っ盛り。その中のひとつのオフィスに入って話を聞く。2泊3日のエントリーハット滞在、食事なしのツアーで260US$。基本頂上は目指さないといいつつも調子によっては登頂も狙ってはいる。状況次第で2泊3日で登頂も不可能ではない。

ハットが1日50$に、エントリーが1日30$に値上げされている。ぼったくりの山なのでうまくかわさないとぼられまくる気がする。今日は曇り。サファリの間5日間は連日晴れていたのに。今キリマンジャロも雲の中。こんな天気で登っても意味はないので、とにかくサファリの疲れとりとふもとでの晴れ待ち体勢に入る。1日ダラダラが結構気持ちいい。サファリでは強烈な日差しと土ぼこりにやられる。特に土ぼこりで咳が止まらなくなることがたまにあり痰も出ていた。1日ぐでってようやく咳止まる。水道水のみまくっていた影響か派手に下痢。今日からミネラルウォーターとコーラに切り替える。でっかいローストチキン800Tsh(96円)。トマト1kg 800Tsh。地元料金生活にまた舞い戻る。






6月16日(月)PM8:53

モシからマタツで1時間のヒモの3,000Tsh(360円)の宿、カハマゲストハウスにいる。シャワートイレ付昨日のボロ宿とは大違いの清潔な宿。やっぱ宿のコストパフォーマンスは観光客のいない田舎においしい穴場があるような気がする。今日はやっと洗濯もでき、昼寝も3時間してようやく落ち着く。4泊5日のサファリは結構疲れた。ロッジであれならキャンプならもっときつかったろうなと実感。ツアー中の土ぼこりのせいかいまだ痰が出る。ヒモはのんびりとしたキリマンジャロのふもとの村って感じ。銀行や郵便局はモシまで行かねばならぬが、ほげっと金使わずに過ごすには絶好の場所。近くのレストランはややボリ価格で、フライドチキンと焼きバナナとコーラで2500Tsh。焼きバナナとチキン?最初は若干ウゲっとしたが食ってみると以外にうまかった。バナナというよりジャガイモに近い。

2泊3日260US$のキリマンジャロ登山はここまで来てどうやら流れそう。連日山に雲がかかりいまだにキリマンジャロの姿をきちんと見ていない。晴れていればヒモからの眺めはかなり期待できそうではあるのだが。下手にドン曇のテンション低いキリマンジャロにぼったくり料金で参加するより、かわしてモーリシャスに焦点をあわせた方が賢いか。とにかくヒモの町の感じが気に入る。2~3日は滞在するつもり。ナイロビにはタベタルートで帰ろうかと思う。一時タンザニアシリングが底をつきかける。どこでも両替できるだろうと踏んでいたのにヒモには銀行も両替やもない。店に両替してくれないか2~3軒あたるも断られる。結局店の前にいた兄ちゃんに10$10,000Tshに両替してもらう。モシでは日本円もUS$に変えられず。ま、ナイロビに戻るまで位までは何とか持ちそうだけど。本来の健全な金を使わない節約旅行に戻りつつある。昨日1日の出費は宿代、食事代込みで6,600Tsh、今日は7,300Tsh。700円から800円といったところ。




セレンゲティの象さんファミリー 日記の内容の画像はない。フィルムカメラだったので安宿の画像などを撮りにくかった。


6月17日(火)
晴れてはいるがキリマンジャロ付近にだけ雲がかかって山は見えず。昨日今日と安い割りには快適な宿でゆっくりできて体調も戻ってきた。ヒモはモシよりずっと田舎でキリマンジャロが見えなければ他に旅行者がすることなど何もない。ま、だからこそ1日中ゴロゴロして体力回復に専念できるのではあるのだけれども。どうやらサファリ中にセレンゲティーの土ぼこりを大量に吸って、未知の土壌細菌どもにやられてたという感じだ。まだ少し痰、咳が残る。朝はホットミルクとドーナツ2個で200Tsh(24円)、昼は大量の豚の角煮もどき定食700Tsh(84円)。なんだここにも地元料金の飯屋あんじゃん。1日宿代込みでも7US$程度の出費で済む。イスラム教徒に隠れるようにして営業している豚料理屋さんがソウルフルだ。

これから再びナイロビに向かう。帰路エアのバンコク行きの予約をし、モーリシャス、マダガスカルへのフライトがどのくらいかかるかを調べたい。ザンジバルやモンバサへよることも考えるが、ちゅうた半端なテンションのとこでチョコチョコ浪費するより、どっしりとドスのきいたところにかけた方が僕らしい旅ではあるし。ビーチとしてモンバサ、ザンジバルとモーリシャスでは天秤にかけようもないくらいモーリシャスの方が重い。明日当たり国境越えになりそう。旅開始からまだ13日目?もう1ヶ月くらいたっているような気がする。

6月18日(水)
ケニア入国。タベタ経由でボイに入る。今そこの250ksh(約425円)のゲストハウスにいる。結局キリマンジャロは素通り。天気もいまいち、無駄金使うことになりそうだったし、さほどこだわりもなかったしね。

やっぱケニア~タンザニアのマイナー国境通過はファンキーだ。自転車2人乗りで国境越え。カンボジアやベトナムにある、あるいはホンジュラス~ニカラグア国境にあるようなシクロタイプの自転車タクシーではなく、ただのママチャリに二人乗りというスタイルの自転車タクシーというのがピリッときている。

国境はタンザニア側、ケニア側合わせて4kmほどの距離。歩くのにはちょっときつい。タベタのバスターミナルもむちゃくちゃエキセントリック。アフリカ黒人があれだけ普通にいっぱいいると意味なくデンジャラスに感じてしまう。黒くないのは僕だけ。顔は小学生、借りてきた猫状態。

バスはツァボナショナルパークを横断する感じでボイに向かうが、ツァボナショナルパークはただ広いだけで、途中ダチョウとインパラ、ディクディクくらいしか見かけず、乾燥した草原をほこりをたてて走りまくるという感じ。タベタ~ボイ間は3時間ほどだったが、やっぱ国境越えはエネルギーを使う。バスの座席も狭いがマタツのギュウギュウ詰めよりはまし。


セレンゲティ セロネラ

バスはナイロビ直行便でボイで降りるのは僕1人。町の中心から2キロほど離れた道路の分岐点で降ろされ目が点になる。手持ちのガイドブックにボイの情報は1行くらいしかなく、降ろされた場所から宿まで1kmなのか10kmなのか全く不明。セレンゲティーの行けども行けども延々と地平線というのを経験したばかりだったので一層めげる。とぼとぼ徒歩で町方向へ歩いていると運悪くハイエナタクシーに遭遇。そういう心境だったので地獄に仏と100kshで利用してしまう。ところが乗った場所は宿まで500mという場所で30秒ほどで安宿についてしまう。ホクホク顔のタクシー運ちゃんが腹立たしい。自らの甘さにも嫌悪する。

現在の宿はまあまあ。落ち着いてから近くの銀行で両替するが1万円が5,861ksh(1ksh=1.706円)。かなり悪い。250kshの宿もタンザニアシリングで計算すると3500Tshになってしまう。日本円にすると426,5円なんだけど。宿に併設のレストランでフライドチキンとウガリとバナナとコーラを200kshで食う。340円?ちと高いが朝からトマトしか食っていず、大盛のウガリとバナナ2本で今日は1日1食ですみそう。1日の食費が340円ならまあ許せる範囲か。

ボイの町を散策する元気なし。今ゲストハウスのベッドの上でゴロゴロしている。そういや今朝はとんでもない量の痰と鼻水が出まくる。こんなに出たんだからもう体内のばい菌やウィルスももう全部出ちまったろうと思うもまた出る。よく熱出してダウンしなかったか不思議なくらい。ヒモでの2日の休養は正解だった。この宿の蚊の数は半端じゃない。持参のどこでもベープ大活躍。ふらつく蚊を30匹は殺したか。マラリア大丈夫か?

今飲みかけのコーラのグラス置きっぱなしにしていたら小バエのような小っちゃい虫が15匹ほどグラスを這い回っていた。さすがアフリカだぜ。1匹~2匹飲んじゃってない?気にしてたらきりがない。

ライオンにガンとばされる セレンゲティで


セレンゲティ ヒポプール

前のページへ戻る                       次のページへ進む


びー旅TOPへ          旅の便利帳・過去ログ目次へ       サイトマップへ