激安西アフリカバスの旅 ガーナ北部タマレ郊外 Tamale
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高くてつまらない海外旅行
13:07 2024/07/08
円安物価高、航空券高騰の2024年現在、格安海外旅行を実行するには物価の安い国に行くことが求められる。しかし定番の海外旅行ツアーで行くと、物価の安い国に行っているのに格安旅行ができない場合が多い。なぜなのか。
それは物価の安い新興国、途上国の物価は庶民物価と旅行者物価に分かれているからだ。旅行者物価は現地のお金持ち層の物価なので日本と同じか、日本より高いくらい。なので旅行者物価で旅をする限り、物価の安い国に行っても格安旅行にはならない。旅行者物価と現地庶民物価はそれぞれ結界をなしていて、一度旅行者物価に取り込まれてしまうと延々旅行者物価のレールに沿った割高の旅になる。中途半端に格安求めて「ここだけ庶民物価」とやるとかえって高くなったり、不快な思いをする場合が多い。また旅行者物価結界の中で安いほうを選択するとみすぼらしい旅になる傾向もある。
その一方で、庶民物価結界に入ると「安いほうが楽しい」の逆転が起こる。では、物価の安い新興国で、旅行者物価結界を突破して庶民物価結界に到達するにはどうすればいいのか。
カラパタール頂上から見るドアップのエベレスト
旅の価値とツアー料金
旅行の楽しさは支払った金額に比例しない。安いほうが楽しい旅行もあれば高くてつまらない旅行もある。なぜそうなるのか考察。
豪華さを求めるのかどうか。ファーストクラスで1泊100万円のスイートに泊まることを最上位の旅とする場合は、払った金額と旅の楽しさはある程度比例する。
空港のラウンジ、ファーストクラス、1泊100万円のスイートはすばらしい。そういう旅はあっていいと思う。しかし一方でその「誰かが設定した豪華さ」に価値を感じない旅行者もいるのだ。フライトは単なる移動手段。豪華さ不要でただそこに行ければいい。
なぜなら現地には誰かが設定した陳腐な豪華さ以上のインパクトの海や山や遺跡が待っているのだから。そのインパクトはファーストクラスで行こうと行くまいと旅人を差別しない。航空会社の自己満足サービス必要ない。他人が勝手に設定した上級会員ヒエラルキーに価値を感じない。どうでもいい。そこに心が震えるような、頭にガツンと一発くらったような感動はない。現地の衝撃はそのはるか上の価値がある…という視点だ。
旅行者物価結界にいる限りここにはたどり着けない
海外旅行での逆転現象
さらに海外旅行と国内旅行では逆転が起こる。高いほうがつまらない、安いほうが楽しいという逆転だ。私はハワイで日本の道路では走行できないようなダックスフンドリムジンに独占で乗ったことはあるが、タイの満員ソンテウ最後尾の箱乗りのほうがずっとテンションあがる。旅の嗜好は人それぞれ。他人の価値観に合わせる必要はない。旅行者物価結界突破の第一歩は「豪華な旅に高額出すことが唯一無二の価値」の洗脳誘導にのせられないことなのだ。
モルディブ ラスドゥ Rasdhoo Maldives ރަސްދޫ މޯލްޑިވްސް އެވެ
安かろう悪かろう操作の背景にある事情
定番ツアー管理者はツアー参加者が庶民物価結界に行くと儲けにならないので、そこに行かせないような努力をする。また同じ結界内の海外ツアーで1万円料金のツアー参加者が10万円ツアー参加者より楽しそうに快適に旅をしていると、10万円ツアー参加者からのクレームにもなる。
安いほうをそれなりにしなければならないもっともな理由があるのだ。なので定番ツアーで旅行者物価結界の旅をする限り「安いほうはそれなり」になる。「楽しみたいならもっと金出そう」の誘導もできるので、結界管理者にしてみれば一石二鳥だ。
海外旅での「安かろう悪かろう」は結界管理者が努力して作り上げた洗脳誘導で成り立つ。それにのっかることが旅行者物価での旅なのだ。ただ彼らの管理する結界は国内旅行では万全でも、海外の庶民物価結界にまでは及ばない。安いほうをみすぼらしくする努力が行き届かない。なので突破すれば安いほうが楽しい逆転が起こる。
旅行者物価結界で旅をすることは、1泊100万円のスイートに泊まることを最大の幸せと感じていて、それを小銭と思える旅行者なら何の問題もない。しかし実際はそうでない旅行者のほうが多いような気はする。そしてそういう自由のない隔離旅を「高くてつまらない旅」と考える旅行者も少なくないのだ。
トラート沖マップリン島から見るラン島サンジャオビーチ パタヤ沖ラン島ではないので念のため 海外旅行先の海も山も遺跡も格安で行こうと旅人を差別しない。
そしてここには高級ホテルもスイートルームもない。2024/2/2撮影
Booking.com
必要な旅行者側の態勢と耐性
とはいえ旅行者の趣味以上に、言葉や治安、気力や体力など旅行者側の適性は関係してくる。「穏やか」と「つまらない」は紙一重。ただ、穏やかさのみを求めるなら海外旅行はむかない。
海外旅行に行ってもトラブルだらけでひどい目にあいましたで帰国する場合もなくはない。しかしそれは支払った金額に左右されない。高額払ってもトラブルまみれの方もいれば、治安悪めの国を激安に快適に旅する旅行者もいる。概して悲惨なトラブル旅しているのは旅行者物価結界で高額な海外旅行をしている方々のほうが多い。トラブル旅になるかどうかは、払ったツアー代には関係しない。旅人側の格安旅行態勢と耐性によるからなのだ。
既成ツアーで行く限り、入り口部分は4泊5日49,800円のように、一見格安に見えても、現地での旅の費用が旅行者物価での旅になるので、トータルでかかる金額は安くならない。そしてそこそこ安いけれど値段相応のみすぼらしい旅になる。決して安いほうが楽しいという異次元深度の深いインパクト旅になることはない。
プノンペンの夕暮れ 2024年2月15日
旅行者物価結界と庶民物価結界
円安物価高の今、格安海外旅行を実行するには、物価の安い国に個人で行くことが第一歩となる。そこから旅行者物価結界を突破して庶民物価結界に到達できるかは旅行者の腕次第。それなりのハードルはあるが、いったんそれを越えてしまえばおいしいメリットは無数に出現する。価格の面でも、刺激の面でも。
ナコーンラチャシーマー1泊160B(約700円)のホテル 比較サイトには出てこない。比較サイトで本当の最安にはたどり着けない。
旅行者物価結界突破法
旅行者物価結界突破の具体的方法と必要になるものは以下。
フライトもホテルも現地ツアーも自力手配。携行全荷物は小学生の遠足リュック1個。現地のやばい細菌やウィルスと戦える健康な体。吠えてからんでくるノーリードわんこや国境のぼったくりマンと戦える身のこなし。意思疎通程度の現地語習得。個人旅行しても非英語圏を英語で旅して、ホテル比較サイトで「最安」と悦に入っているようでは庶民物価到達は不可能。現地庶民の泊まる地元ホテルは予約サイトにも、それを比較する比較サイトにも出てこない。観光客料金割高ホテルを比較して一番安いとやっても意味がない。その方法で庶民物価にはたどり着けないのは当然のことだ。
初日現地空港について初動が旅の方向性を決める。タクシー使ってホテルまで行くなら旅行者物価。市バス使うなら庶民物価。この初動でレールが敷かれ、そのあと延々とその上を走ることになるというのも知っておいたほうがいい。
非英語圏新興国の市場には観光客用市場と、地元庶民用の市場がある。分岐点は値切り交渉。観光客用市場では値切交渉が一般的だが、地元庶民用市場では値切り交渉の概念がない。1個3円のトマトを値切る意味がないからだ。ガイドブック掲載の市場で英語で値切り交渉している時点で観光客料金ぼられ旅をしている証明になる。
ヒマラヤ宿1泊50円。1泊100万円のスイート泊と対極。ここロブチェの標高は4950m。窓からヌプツェが見えるも山の陰になるので朝の外気温-15℃。朝ペットボトルの水がこちこちに凍っている。ただここも日本人向けツアーで来るとびっくり料金になる。
OTAと比較サイトの闇
庶民物価結界旅の欠点
物価の安い国での庶民物価結界旅の隠れた欠点もなくはない。それは国内旅行ができなくなること。異次元深度の深い旅に慣れてしまうと、国内旅行では刺激が少なすぎてつまらなくなる。観光地のテンション激低でつまらないのに、宿泊費も食事代も鉄道での移動代も新興国庶民物価の10倍以上。あまりにも旅のコスパが悪すぎて、ばからしくて行く気がなくなる。
ただ、海外旅行を「近所の公園への散歩」と同じと捉え、新興国の庶民物価に自力で到達できる旅行者なら、その欠点をはるかに凌駕する利点を得ることになるのだ。
刺激のない凡庸な日常が脳の廃用を進める。連日未知の異次元体験が押し寄せるこのタイプの旅は、健康寿命を伸ばす以上に、もう一歩進んで若返り効果が期待できると勝手に思う今日このころ。
ラスドゥ モルディブ 旅行者物価が強烈に高いが、ここにも庶民物価があって格安滞在できる。離島ホテル1泊4000円とタイの地元ホテルの10倍なんだけど。クレカ払いできる。参考までにモルディブ離島ホテルは1泊7万円とかが一般的。
びー旅つぶやき 日々の日記
10:21 2024/07/06
タイの日本人ビザなし滞在60日延長。7月1日現在まだ開始されていないらしい。当初の発表では6月1日と言っていたのに。とはいえこの展開想定内、かの国のお約束。あまり期待せずに気長に待つほうがよさそう。そういう方向で動いているのは確かなようなので。
20:52 2024/07/05
今日35℃以上の猛暑日100地点超え。三重県では40℃目前。関東梅雨明け前の猛暑?というか今年梅雨あった?いきなり猛暑で梅雨前後の初夏の爽やかな晴れの日もなかったような。でも個人的にはこういうの大歓迎。渡航することなく、熱帯環境が向こうからやってきてくれている感じ。熱中症ってなんだよ。海外で50℃体験している身には40℃などへのようなもんだ。40℃程度だと代謝活性化するせいか食欲増す。自作のレバニラ炒めが強烈にうめえ。1日4食食ってる。ただこれが2ヵ月続くと食欲減退していくけど。物価高騰、電気代も上がって庶民を金銭的に追い込んでおいて、エアコンつけよう。熱中症になるので節約するなのいい子ちゃん誘導に脱力。
個人的には節約も何もエアコンなんて無駄なもん最初からないのでどうでもいい。部屋の風通しいいし。今年も風呂場で水かぶって自然乾燥気化熱冷却で快適生活。江戸時代に電気はなかった。30年前はただの老衰死とされていた高齢者の夏の死が、今は熱中症死とされて騒がれているだけなのだ。
4カ月海外渡航期間日本の情報途切れがち。ネットはあるけど自分の旅優先で細かい所までチェックしていない。軽い情報遮断の浦島太郎状態。AKBの64枚目シングルMV見てふと思う。あれ?63枚目は?3月発売の新曲今日知った。ゆきりんセンターだったのか。
シアヌークビル駅に到着したプノンペン発カンボジア鉄道