エアジャパン AirJapan とはANAホールディングスによる中距離国際線航空会社。2024年2月9日成田バンコク線で初就航。低価格運賃標榜するも自らはLCCを自称せず。LCCと大手の中間にあるハイブリッドエアラインなのだそうだ。しかし事実上はどう見てもエアアジアやJAL系ZIPAIRと競合するLCCの位置にある。ANA系LCCのバンコク線就航にあたり、旧エアアジアジャパン→バニラ→ピーチの闇歴史から距離をおきたい意図も見え隠れする。
今回バンコクから成田にエアジャパンに乗ってみて、フライト自体は何の問題もなく快適だった。就航間もないのに予想以上の大混雑の人気なのも意外。実際の搭乗から見えてくる利用者目線のエアジャパンについて考察する。
ボーイング787-8 全席エコノミークラス。座席幅17.5インチ (44.5 cm)、シートピッチ32インチ (81.3 cm) 。充電用USBポート
(Type-A, Type-C) あり。モニターなし。機内Wi-Fiあるも有料。
エアジャパンフライト2025
日本からタイへ渡航する場合、コスパを重視するならLCC。2025年現在バンコクへの直行便で競合しているのは、エアアジア、ジップエア、エアジャパン。2025年3月現在片道3万円からバンコクへ飛んでいる。タイライオンエアはバンコク線復活させているが直行便でなく台湾経由での復活なので今回は比較対照外とする。
私はエアアジアやジップエアのバンコク線には何度か乗っているが、エアジャパンに乗るのは今回初めて。2025年2月23日にエアジャパン、バンコク~成田に搭乗して実感した総評と、他社との比較、その利点、欠点をあげてみる。

私の乗ったエアジャパンNQ002 成田第1ターミナル到着
●格安フライト検索
エアジャパン搭乗の総評
13:34 2025/03/15
総評として実感するのは「快適」だったこと。エアアジアやジップエアと比較しても十分合格点。問題なく笑顔でバンコクから成田に帰国できた。私はもともと日系フライトに縁なく、あまりいい印象のなかったANA系LCC(エアジャパンはLCCと言ってほしくないようだが)初搭乗に若干不安はあったが、杞憂で予想以上の快適フライトだった。クルーが全員日本人で、空港や機内でのやり取りすべてが日本語という環境が新鮮だった。
Booking.com
今回私のタイ、ラオス3カ月の越冬旅で往路エアアジア、帰路エアジャパンの選択をしたのは、単純に料金。LCCは先方の都合で不定期に格安料金フライトがプロモーション料金として出現する。現状の通常一般フライトの料金は「エアアジア<ジップエア<エアジャパン」でエアジャパンがやや高め。しかし私が予約したタイミングで、エアジャパンがプロモーション料金を展開していて、その一時期の一瞬(2024年11月)だけエアアジアよりもジップエアよりもエアジャパンのほうが安かった。なのでネタにもなると飛びついて確保したのが今回のフライト。バンコク~成田、片道燃油他諸税すべて込みの支払総額で22,452円。同時期のエアアジアもジップエアも4万円以上していた。
以下、エアジャパンの利点欠点解説。

成田空港第1ターミナル
エアジャパンの利点 その1
●日本語環境 日本様式
予約も空港での搭乗などほぼ日本人が対応。タイ語も英語も必要ない。様式も日本式なのでわかりやすい。
●基本運賃が安い
日系大手に比べると安い。LCCでは当たり前なのだが、燃油税がない。ただ、預け荷物なし、座席指定なし、機内食なしのミニマムフライトだと安いが、それらの追加オプションが高い。なのでそれらをつけまくっていると割安感は薄れていく。またエアジャパンは通常予約だとLCC他社と比べると若干高い。ざっくりと2025年3月現在で、バンコク片道日系大手8~10万、エアジャパン4~5万、エアアジア3~4万といったところ。とはいえLCCの場合、気まぐれに出るプロモを確保できれば今回の私のように逆転が起きる。
●予約や搭乗券発行がシンプル
デフォ言語が日本語でネット予約がシンプルでわかりやすい。

成田空港

YouTube動画おとちゃんねる
エアジャパンチェックイン
2025年2月22日タイ、スワンナプーム空港でe搭乗券あって預け荷物がないので長蛇の列に並ばず搭乗ゲートに向かう。
エアジャパンの利点 その2
●e搭乗券 e-Boarding Pass
出発4時間前までに登録のメールアドレスにe搭乗券が自動的に送られてくる。これが秀逸。エアアジアなどは自ら進んでオンラインチェックインせねば搭乗券確保できないが、エアジャパンは予約者全員に時間になると自動的にe搭乗券が送られてくる。そしてこのe搭乗券があって、預け荷物がない場合はチェックインカウンター寄ることなくセキュリティゲートに進める。往路のエアアジアで成田の場合、e搭乗券があってもチェックインカウンターで紙の搭乗券確保必須だった。この辺は空港などの条件で変わるようだ。
ただこのe搭乗券。送られてくるのが遅く、出発4時間前直前に送られてくる。なので私の場合、スマホにSIM入ってないので、ホテルのWi-Fiつながっている時に受け取れず。空港のWi-Fiで確保した。もう少し早めに送ってもらえるといいかなとは思った。またパソコンで表示させたせいか、バーコード読取の精度があまりよくない。チェックインカウンターの列には並ばずにすんだが、搭乗前のゲート前で結局紙の搭乗券渡された。縦型の変形バーコード型より、ジェットスターのようなQRコードのほうが読取制度は高い気はするのだが。

エアジャパンe搭乗券パソコン版 このバーコード変形型が読取精度低く結局搭乗時には紙の搭乗券渡されていた。
●フライト時間
今回私のフライトでは出発時間に遅延はなかったのだが、空港の混雑で搭乗後滑走路脇で待たされテイクオフが40分くらい遅れた。しかし何と成田到着時間は予定より10分早かった。最近のLCCは燃料節約エコフライトするので飛行時間が長くなる傾向あるのだが、遅れを取り戻すフライトをしてくれたようだ。もともとフライト予定時間は5時間55分と短めなのに。5時間5分で飛んだってこと?エアアジアでこの経験をしたことはない。

エアジャパン機内食
エアジャパン欠点
●機内食や飲み物が高い
機内食が1200円。缶コーラ300円といった具合。タイで庶民生活送っていた身には、カウマンガイ弁当90円だったので高いと感じるが、日本のレストランなら普通の料金になるとは思うけど。深夜なのであまり食欲もなく、私は持込の5バーツパンを食べていた。
●機内Wi-Fi
機内サービス用Wi-Fiは無料だが、通常のWi-Fiは30分で約1000円と結構高額。ジップエアは無料だったのに。機内Wi-Fiに関してはジップエアが1歩先に行っている印象。機内Wi-Fi無料だと手持ちのスマホやパソコンでYouTubeとか見れるので、大手フライトにある座席後ろにへばりついているモニターがいらない。

たった30分で約7US$(約1000円)は高い。
●深夜フライト
深夜0時15分発での深夜フライト。機内であまり寝れず疲れた。
●カウンター2つだけで長蛇の列
チェックインカウンターが2つしか稼働しておらずオープン開始のフライト3時間前から長蛇の列ができていた。私はe搭乗券あって預け荷物ないので並ばずにはすんだのだが。
●空港内で歩く
LCCあるあるだが、スワンナプーム空港でも成田空港でも、搭乗ゲートが空港の果てにあり、時間ギリギリだと地獄の空港ランニングになる。空港内送迎カートはあるのだけれど。

成田空港第1ターミナル 2025年2月23日快晴だけど気温4℃。

YouTube動画おとちゃんねる
エアジャパン搭乗2025
2025年2月22日タイ、スワンナプーム空港で深夜発成田行のエアジャパン搭乗の実録。
欠点と言われるが欠点にならないもの
●払い戻し不可
キャンセルせず、遅刻しないで、自分で決めた日にちと時間に間に合うように空港に行けばいいだけ。
●シートピッチ
よほど虚弱でない限り何の問題もない。体重280㎏ある場合は別だが。ボリビアの山岳バスの非人道的シートピッチに比べれば、座席幅17.5インチ (44.5
cm)、シートピッチ32インチ (81.3 cm) は、ゆるゆる余裕の天国スペースだ。

エアジャパン機内
エアジャパンフライト考察まとめ
バンコク~成田エアジャパンフライト。総じて快適合格点。他社との料金比較で安ければまた乗る。フライトは単なる移動手段。そこに豪華さや先方の自己満過剰サービスは不要と考える利用者向き。

スワンナプーム空港 2025年2月22日 夜9時50分
おまけ 今回のフライト代詳細
今回の3カ月の越冬旅のフライト代は往路(2024年11月27日)がエアアジアで成田~バンコク 18,490円。復路(2025年2月23日)がエアジャパンで
22,452円。往復40,942 円だった。参考までに往路のバンコク片道18,490円は、正規運賃は30,290円(航空券代29,490円+クレカ手数料800円)だった。これにコロナキャンセルでたまっていたバウチャー11,800円を使って18,490円になった。
コロナ前はプロモでバンコク片道9,000円台で飛んでいたエアアジアも、2025年現在片道3万円台が当たり前になっている。プロモもあまり出ず以前のように安くもない。高くても売れるので安くする必要がない。…ということのようだ。コロナ明けの一時期安かったベトジェットでのホーチミン入りも、福岡発FDも今はさほど安くない(福岡での宿泊考えると逆に高くなる)。タイライオンエア日本バンコク路線は復活しているが、以前のような直行便でなく台北経由で4万円台。現地物価も上がっていて格安旅行の難易度も強烈に上がっている。そのほうが私の腕の見せ所なので別にいいけど。

東京駅
びー旅つぶやき 日々の日記
19:53 2025/03/01
あげたてカツのカツカレー激うま。多摩センターではなぜかとんかつだけが高い。1個380円。場所によっては600円以上する。仕方ないので豚ロース切り身買って自作する。そうすると1個160円くらいでできる。卵代とかパン粉、小麦粉、油代入ってないけど。それ入れてもたぶん200円以下。いい感じのかりかりとんかつをこれまた自作のカレーかけて食べる。まじ泣ける。カオサンで誘惑に負けてカツカレー180Bで食わなくてよかった。食後の緑茶がうめえ。日本に帰って日本の良さをしみじみ感じる。ずっと日本にいたらこの感覚は生まれない。冬眠明けたらじわじわと春がやってくる。
出国の間に免許証更新逃していて再取得せねばならない。失効までまだ3カ月あるが、いろいろ書類揃えて府中まで行かねばならない。帰国して面倒が押し寄せてきている。今回は引っ越して1カ月たたないうちに出国したのでそのしわ寄せがどっと来ている。まあゆるゆるこなすか。
9:05 2025/02/25
昨日寝たの夜10時。今日起きたの朝8時。驚異の10時間睡眠。過激な3カ月の激旅からの帰国。フライトは深夜便であまり寝れず。帰国して落ち着いて爆睡冬眠中。日本の日常生活では冬は特に寝られず、6時間も寝られない。なのに夕べは乳幼児の睡眠時間。巷では「長時間睡眠はよくない」といわれるが、気にしていない。個別の状況配慮せず、強引にまとめるのには無理がある。睡眠には「再生睡眠」と「廃用睡眠」があるのだ。
何もせず寝たきりで長時間寝ると廃用が起こり寿命が縮む。一方、再生能力がまだある状態で、極限まで疲労困憊して寝る長時間睡眠は再生に使われる。なので私は長時間睡眠が一様に悪いとされるのには異論があるのだ。大谷選手が10時間寝て寿命が縮むのだろうか?私は日本で凡庸な日常送っていると寝たくても寝られない。6時間も寝られない。海外の旅で極限疲労のあとにたびたび訪れる8時間以上の熟睡は「若返り」を生じさせると勝手に思っている。なので今この状態での10時間睡眠大歓迎なのだ。私の長時間睡眠はずっと続くわけでなく数日たって回復するととまた6時間睡眠に戻る。「長時間睡眠はよくない」は「廃用睡眠環境」にいる方にしか当てはまらない。
ただ、年を取ると「睡眠力」が衰退していくことは確かだ。海外旅行の極限疲労のあとたまに訪れる長時間睡眠は、年齢とともに衰えていく睡眠力の回復を実感する。眠れないと悩んでいた状態で、長時間ぐっすり眠れるのは爽快なのだ。長時間睡眠はぼける?もし私がぼけていたら複数言語の習得など無理だ。過激な旅をしながらページと動画を現地で制作して当日アップするのも不可能だ。現状はその仮説を真っ向否定している。大谷選手の10時間睡眠も否定していることにならないか?
7:58 2025/02/24
88泊89日の南国越冬の旅終えて、日本の自宅で朝を迎える。今朝の気温-2℃。昨日の気温36℃から-38℃差の激変環境。地球ってすげえんだなと実感する。久々にふとんかぶって寝た。日本の弁当がうめえ。ガス開栓してもらって入った風呂がしみた。今回越冬旅はできないはずだったのにラッキーが重なって何とか実現。行ってよかった。めっちゃ楽しかった。極寒の日本の冬を脱出できてまじありがたい。円安物価高で「海外旅行は高嶺の花」と言われる中、格安で実現しているところがいっそう味がある。
スワンナプーム空港から成田空港へのANA系LCCエアジャパンのフライトは快適だった。利点と難点それぞれ公開予定。私の今回のフライト代は往路がエアアジアで成田~バンコク 18,490円。復路がエアジャパンで 22,452円。往復40,942 円。3カ月タイに滞在したがビザ代は0円。60日滞在の恩恵受けた。ネット上では「ビザランできない。だから私にお金を払いましょう」的な高額ビザ手配業者の誘導あるが、そんなことはない。今もビザランは可能で、隣国陸路越境で実質タイ120日ビザ代0円で合法的に滞在できる。詳細はすでにおおまかに公開しているが、その辺の諸事情加えて追って公開。3カ月の海外でのネット代0円。海外旅行保険代も0円。成田から東京駅行のエアポートバス東京成田1500円も快適だった。
とにかく1週間ほど冬眠する。冬眠明けたころ日本に春が来る。遅れていたページや動画もゆるゆる追いつかせたい。