コロナ渦中海外旅を終えて
2022年4月16日(土)
タイの隔離免除入国を利用しての60日間の旅。コロナ感染拡大真っ最中の海外旅行になってしまった。感染拡大ピークを狙っていったわけではない。結果そうなってしまった。帰国して2週間。ここで今回のコロナ渦中海外旅60日間の旅の総括と反省会をする。
クラビ プラナン 2022年3月9日日本が感染ピークの頃私はここにいた。コロナなので人がいない。気温32℃の炎天下。
コロナ後の海外旅行いつから?いやいや、私はもう60日も海外旅して帰ってきたんだって。厳密にはコロナ後ではないんだけど。ただ今回の私の旅は、検疫ルールに沿った正しいコロナ共存型海外旅なのだ。だいたいこれだけ厳重な各国検疫態勢の中、違法な出入国などやろうと思ってもできるものじゃない。
個人的にはオミクロン株以降のコロナ感染拡大は、常在ウィルス化変異株が、死者や重傷者をあまり出さずに抗体獲得宿主を増やす過程と判断している。集団免疫収束へ向かう後半の状態とも言える。なので単純に爆増しているグラフに私の危機感はない。タイがこの状況で隔離免除を再開したのは私と同じ考えなのだと思う。なのでそれに乗っかった。結果、大正解。行ってよかった。絶対に行くべきだった。日本にいるのとでは天国と地獄の差だ。帰国してまごうことなくそう言える旅だった。…あれ?反省会になってないぞ。
タイに行こうと決めて航空券予約したのが10月下旬。ちょうど上の図の盆地になっている時。オミクロン株が騒がれだす前だった。日本の感染ピークは2022年2月5~8日ころとされている。
びー旅ロード2021年12月7日
オミクロン株私的考察
ロック島 珊瑚礁 2022年3月26日撮影 天国(南国ビーチでゆる旅)と地獄(極寒日本で囚人生活)の差を実感できる写真か。ロック島滞在はかなりハードだったんだけど。
クリフエッジウォーク2022実録ページ
コロナ共存型海外旅行の推奨環境
コロナ感染爆発時に日本人向け定番ツアーはない。個人で手配して自力で旅をする。タイランドパスなど渡航時の手配をやる代行業者はいるがとんでもない金額とられるので相手にせず。コロナ理由の理不尽なぼったくりは他者に頼ろうとするところから始まる。ネット上には「こんなに大変で複雑なんだ。だから私に10万円払いましょう」の誘導多数。一度他人まかせの道を選択すると、カモを逃がすか…のお約束通りその後も延々日本人割増料金請求が続く。高額払っても直前PCR検査陽性なればすべてパアの味のある展開。
個人手配。一人旅。長期。それなりの機動力。言葉。思い返せば今回のコロナ旅は私に追い風になる環境ばかりだった。これらはある意味金をかけないコロナ共存旅の推奨環境と言えるかもしれない。
コロナ前のような他人に任せっきりの日本人向け定番ツアーで海外に行くのは3年後、いやそれで格安を求めるならコロナ明けの海外旅行は5年後になるのでは…とも思う。
隔離ホテルは1泊2,055円。8階の部屋で快適。日本から来てエアコン冷気迷惑だったけど。初日と5日目の2泊予約した。AQパッケージ3490Bは予約せず。当日ホテルフロントでクレカ払いした。この宿チェックインの時キーデポジット400Bいるが、鍵なくさなければチェックアウトの時に返ってくる。
2022年2月私が宿泊したSHA Extra Plusホテル
CK2ホテル予約詳細
カオサン通り。当初は寺裏ランブトリ通りに。その後プラアティット通り裏のゲストハウス1泊200B(約700円)に泊まる。
クリフエッジウォーク概略
今回の私の旅はタイの隔離免除制度Test & Go を利用した個人旅行。タイランドパスという事前申告で取得するQRコードで入国をする。当初はエアアジアで1月11日に出国する予定で航空券も確保していた。しかしその後エアアジアのフライトキャンセルで2月3日にフライト日変更。この日にちでタイランドパスの申請をした。
ところがこの2月のフライトもキャンセル。3月の帰国便もキャンセル。タイランドパスの日程には海外旅行保険の日程も合わせてあるので変更に手間と金がかかる。仕方なく往路をジップエアに変更。帰路便はエアアジアにしていたが、そのフライトもキャンセル。結局今回エアアジアには4回のフライトキャンセルに遭い、帰国便もジップエアになってまう。ちなみにエアアジアに支払った分はクレジットアカウントにして貯めてある。先日のエアアジアタイ国内線はこのクレジットで払ったので追加の支払い不要だった。
始めはタイにはビザなし観光入国で30日以内の滞在の予定だった。なので当初の帰国便は3月2日だった。タイランドパスもそれで申請していた。しかし正直1カ月は短い。もっとタイにいたい。帰っても日本はまだ寒い。で、タイで滞在延長申請をする。これもダメもとでできればラッキーの気分だったが、あっさりとムアントンタニのイミグレで延長が認可される。タイランドパスには何も触れず。覚悟していた保険の延長申請も必要なかった。
滞在延長には帰国日を後ろにずらすことで、帰国時日本側の検疫態勢がゆるくなることへの期待もあった。21年10月の航空券予約したころには隔離は14日間。その後7日になり、今回4月3日の帰国では隔離免除入国となった。結果、読み通りの展開となる。
Laid-back stay b-tabi Style
予定変更で30日も滞在延長ができることになってラッキーと喜ぶ。しかし3月2日予約で支払いもしていたジップエアはこちら都合のキャンセルで16000円程がパアになる。で、4月3日で予約とりなおし。なぜか23000円と高くなっている。ビザなし滞在の場合2か月以上の延長はできず。もし違法延長滞在すると1日当たり500Bの罰金が科される。高くても確保せざるを得ず。延長申請にも1900Bかかるし。普段は費用かからないビザランするがコロナで陸路国境閉鎖されているし。結果無駄金使いまくりの滞在延長。
ただまた面倒な思いしてタイに来ること思えばこの程度の出費は仕方ないかなと割り切る。正直1カ月で帰国ならピピ島に数日滞在後慌てて日本に帰る日程。完全な消化不良だ。帰国が早すぎる。不満の残る日程だ。1カ月の延長は正解だったと今振り返っても思う。
延長滞在できる60日ぎりぎり待って帰国。タイに雨季が来て、日本に春が来るタイミングでの旅の終わりだった。
バンコク バンスー新駅
クリフエッジウォーク反省点
AQパッケージ3490B、滞在延長1900B、ジップエア帰国便キャンセル16000円、帰国前PCR検査1500B。等々。とにかくコロナ前なら不要な出費が多すぎた。ロック島の往復ボート2500B+国立公園入場料400B、テント1泊510Bなどもコロナで料金急騰。
ただ、後半はなんか小銭ぼられてもいいかなという心境だった。プーケットでもピピ島でもクラビでもランタ島でもロック島でも、もちろんバンコクでも。支払いの時のフロントのおじちゃんおばちゃんの本当にうれしそうな顔がそういう気持ちにさせた。
コロナで客がいなくなって大変だったんだろうな。1カ月ぶりの客が私だったならそうなるよな。この国で今回私が自由をもらえたのは、こういう場所で金使ってくれよということ。その代償としてこのややこしい時期に自由をくれたんだろうなと思った。ロック島キャンプサイトにはカップ麵やツナ缶、食パンなどコンビニで買って持ち込んだ食材いっぱいあったんだけど、ほとんど食べずに毎日100Bの肉野菜炒め定食や80Bのチャーハンと、50Bの缶コーラ(同じコーラがトランなら10B)飲んでいた。だって客私一人。私が食わねば客はゼロ。食うしかねえじゃんこの状況。
いつもより小銭はかかったけど、旅の後半はそれ以上のハッピーをたくさんもらったんだからそれでいいのだ…の心境だった。ちなみにツナ缶は日本まで持ち帰って先日喰った。まだ1缶残っている。
びー旅つぶやき 日々の日記
12:19 2022/04/18
毎回海外の長期旅には旅の間にイヤホンで聞き続けていた音楽があって、帰国後その曲を聞くたびに当時の旅の情景が浮かぶ。勝手な自分の旅のテーマソング的な曲がある。前回のインド洋渡り鳥旅は乃木坂の「太陽ノック」、マレー半島飛行機雲旅ならAKBの「ひこうき雲」。AKBの「すずかけ」はレンボンガン島、NMBの「太宰治」はミャンマーの旅、AAAの「花火」を聞くとベトナムの旅が脳裏に浮かぶ。そして今回のクリフエッジ旅のメインテーマ曲はHKTの「突然 Do love me!」なのだ。今帰ってこの曲聞くとコロナの不安背景にタイをキラキラで動き回っていた情景が浮かび上がる。元気いっぱいの曲で全然ムードのある曲ではないのだけれど。
バンビやイコラブ借りたかったのに、自由が丘のツタヤになかったのでHKT 借りてMP3取り込んで旅先でヘビロテ。結果勝手なテーマソングになってしまった。乃木坂やLiSAやNiziUも借りたんだけど、なぜか「突然
Do love me!」が一番旅の情景を浮かび上がらせてくれる。若いころは洋楽ばかり聞いてアイドルなんて全く聞かなかったのに。
22:43 2022/04/10
帰国して一息ついてふと思う。私の今回の2か月の海外旅行はコロナ感染の最大ピークと見事に重なっている。狙ってこうなったわけではない。2月の出国は去年の10月、コロナが沈静したかに見えた時期に、タイの隔離免除入国を利用して航空券を予約したのが発端。その後12月に入ってオミクロン株感染急拡大。タイのタイランドパスによる隔離免除も一時停止されるも2月1日に再開。それに合わせるように2月3日出国。何より航空券が予約してあり、タイランドパスの日程も保険の日程も固定されているので変更しづらい。変更はできるが金も手間も半端なくかかる。それでなくともエアアジアに4回もフライトキャンセルされているのに。
検疫ルールに反することは何もしていない。もとよりそんな違反行為しようものなら即座に捕まって強制隔離監禁される。極悪人判定され入国拒否や強制送還で罰則も待ち受ける。それ以前に検疫ルール違反行為などやりたくてもできないのが実情か。当初の予定通り、ルールに沿って出国したら、それがたまたま感染爆発のピークと見事に重なっただけなのだ。
なのに現地では何事もなかったかのようにゆるい格安現地旅行。きらきらビーチで真っ黒に日焼けし、サンゴ礁の海で熱帯魚と泳ぐ日々。意図せず気づいたら、コロナ感染爆発ピーク時にゆるい格安海外旅行を実行してしまっていた。これはある意味貴重な体験なのではないか。コロナ共存型海外旅行。体験したものだからこそ見える視点はありそうだ。今後びー旅ページとおとちゃんねるでその辺のコアな部分をゆるゆる公開していくつもり。