ドンムアン国際空港第2ターミナルは2015年12月24日にオープンした国内線専用ターミナル。2016年1月エアアジア国内線をBIG無料航空券での利用実録。
2016年1月21日(木)
2015年のドンムアン空港利用者数は年間3000万人に達するといわれる。しかし第1ターミナルのみだと旅客対応能力は1850万人。すでに超過密状態で第2ターミナルの竣工が待ち望まれていた。
当初2015年5月、次に9月と開始予定がお約束通り延期、延期となりようやく2015年12月24日にオープンにこぎつけた。写真右は上空から見るドンムアン空港第2ターミナル出発便の待機するカーゴターミナル前の駐機場。
ドンムアン空港は2006年9月以前はタイの国際空港としての玄関口だった。スワンナプーム国際空港が2006年9月28日に開港した後、国際空港の機能はスワンナプーム空港に移転。ドンムアン空港はいったん閉鎖される。その後、チャーター機、政府専用機、貨物専用機などに利用されていた。
2007年3月25日より国内線ターミナルとしてドンムアン空港が再開。しかし笛吹けど踊らず状態で閑散空港になりはて、タイ国際航空は2009年3月29日でドンムアンから撤退。
以降はノックエア、既になくなったワンツーゴー(現オリエントタイ)が利用していた。
ドンムアン空港はそれまでもLCCターミナル的な位置で利用されていたのだが、なぜかその時期エアアジアだけはスワンナプーム空港発着だった。
その後スワンナプーム空港過密で便を増やすことができなくなったエアアジアは、2012年10月1日よりドンムアン空港にバンコクの拠点を移す。そしてさらにその後増便を続けるエアアジアの成長とともに流れが激変。エアアジアに引きずられる形でノック、タイライオンなども便数を増やし、ドンムアン空港は閑古鳥のなく数年前からは想像もつかない混雑空港になってしまった。そして第1ターミナルだけでは間に合わなくった状況で、待ち望まれた第2ターミナルがようやく2015年12月24日にオープン。2016年1月に利用した感じでは混雑解消には全くなっていない混雑ぶりだった。
セントレアがこの効果を期待しているのだろうが、日本国内線のあの特殊な状況で同じ効果が望めるのかは微妙なところだ。逆に言うとエアアジアの拠点空港になってなお右肩下がりになるならどの航空会社を就航させても盛り上げることは不可能だ。問題はもっと根本的なところにあるといっていい。
21:46 2016/01/20 タイ時間
徹夜でのピッサヌロークからバンコク経由ウボンラチャタニまでの過激な移動でへろへろ。ウボンラチャタニの宿についてからお昼寝断続的にしている。今夕方のお昼寝から覚めたところ。起きて飲むキンキンに冷えたコーラがうまい。そして天井ファンの風が心地よい。
エアアジアのドンムアン第2発ウボンラチャタニ行は30分のディレイでフライト時間は1時間10分だが実際に飛んでいる時間は55分くらい。快適な無料フライトだった。厳密には空港税他650円かかっているんだが。
かなりいい感じのドンムアン国際空港第2ターミナルだった。きれいになってはいるのだが、コンコースを歩いていると「そういえばここは…」と15年前のエアインディアやビーマンバングラの時代を思い出させてくれる。
ターミナル2はオープン当初間もないのにとにかく人が多い。フライトも航空機が滑走路脇に列を作っていて次から次に離陸していく混雑空港になっている。やはり新興国のLCCの勢いは強烈だなと実感した。日本の既得権益大手が殿様商売を続ける国内線の現状では世界標準からおいて行かれるのではないか。 ドンムアン空港第2ターミナルの構造的な問題もあって利用客に対してトイレが少なすぎる。朝のフライトラッシュ時間帯には男性トイレの個室にすら列ができていた。女性トイレは日本のGWのサービスエリアみたいなトイレの外まで続く長蛇の列。第2の出発エリアのどこのトイレもみなその状態。 |
なのでドンムアン第2を、特に朝利用する場合にはトイレは済まして行ったほうがよさそう。国内線なのでフライト時間は1時間前後と我慢できない時間でもないのだが。結局私は朝の大はできないままの搭乗となってしまった。機内でも眠気のほうが勝ってトイレ行く間もなく寝ていた。状況は皆同じのようで到着先のウボンラチャタニの到着エリアのトイレも混雑していた。
国内線専門ターミナルなので中にあるレストラン群もマクドナルドやケンタッキーといった市内でおなじみの店ばかり。ただ食事をすると飲み物込だと150THBくらいにはなりそう。 ウボンラチャタニの空港も簡素でわかりやすい構造。着陸前に見覚えのある川が見えたので「この距離なら歩ける」と判断し、タクシー使わず市内まで歩く。しかしいかんせん目的のホテルまでの道がさっぱりわからない。人に聞くも地元の方も私の目指すホテルの位置をよく知らない。町中まで出てトゥクトゥク拾って結局40Bで今のスリイーサンホテル2、1泊200THBにたどり着く。トゥクトゥクに乗って「ああこりゃ自力でここまでくるの無理だな」と実感。 |
距離より道が複雑で初めてだとわかりづらい。徹夜明けで道聞きながらの市内徘徊もきつい。無事ウボンラチャタニに来れてほっとする。フライト逃すとバンコクからここまでは列車で10時間以上かかる。ここはラオス国境の町でもある。ラオス、カンボジア、ベトナム炎天放浪後半戦が始まる。
375 THB
1THB=3.2円で計算 1,200 円
国内線ターミナル2はほとんどが沖止めタラップ搭乗。ボーディングブリッジ利用はごく一部のフライト。私は1階のバス乗り場前の待合室で2時間待って、滑走路内バスに乗車。そのバスで第2のさらに市内よりのカーゴターミナル前まで連れていかれてそこでタラップ搭乗した。機体の画像撮れるので私はタラップのほうがありがたい。 ボーディングブリッジを使うことでわけのわからん高額の空港使用料取られるくらいなら沖止めバス送迎で十分だ。ドンムアンカーゴエリア周辺に駐機してある飛行機の数が笑ってしまうほど多かった。 |
また搭乗後、機体が動き始めても滑走路脇でテイクオフの順番待ちをするので離陸まで10分ほど待たされる。テイクオフの時間間隔はKLIA2なみ。安全運行ぎりぎりのリミットで次から次へ飛び立つ。開港後1か月たたないターミナルとは思えないある意味あっぱれな状況だった。
空港の無料Wi-Fiはあるが、面倒な個人情報うち込ませておいて、ID、PWを登録のメールアドレスに送ったのでそれでログインしろという。
最初のログインページにはデフォルトでID、PW入っているもそのまま進むとエラーになりその後の画面では延々ID、PWを要求してくる。あほか。ネットつながってないのにメール見れないだろ。私の場合はウボンラチャタニについて宿のWi-Fiつながったときにその間抜けな空港Wi-FiのID、PWを見ることができた。ウボンラチャタニでドンムアンWi-FiのPWもらっても意味ねえし。
ドンムアン国際線第1やスワンナプーム空港のWi-Fiはこんな間抜けな仕組みでなくもっと簡単に利用できたのに。つまりこれは「携帯回線でメール見ろよ。ケータイもスマホも持ってねえ奴らは俺たちの無料Wi-Fiを使う資格はねえ」というWi-Fi提供している親元携帯電話会社のいやがらせか。スマホもケータイも持たない私には空港でメールを見ることはできない。たった1時間のフライトなんで空港Wi-Fiつながらなくてもどうでもいいことだが。ただタイのケータイ会社のイメージ悪くなったけど。使えないなら無駄に個人情報打ち込ませるな。使えないWi-Fiの登録は迷惑メールの量を増やしただけだった。
混雑しているのでフライト時間には余裕をもって空港に行ったほうがいい。カウンターにも列ができるので可能なら事前にウェブチェックインをして搭乗券印刷も済ませておいたほうがいい。
フライト待合ホールのトイレが混雑するので空港に行く前にすましていったほうがいい、特に朝の大。空港で利用する際もセキュリティ通った後のトイレが少なく混雑するので、空港到着早々セキュリティーゲート通って先に進む前にトイレに行っておいたほうがいい。
タクシー利用で市内から行く場合は「第2」とはっきり伝えておけば第2の出発階前まで行ってくれる。市バスや列車で行く場合、アマリホテル前で降りると結構歩き道もわかりづらい。アマリホテルを背にして右方向(市内方向)突き当りまで行くとタクシー乗り場(写真右上)がありその反対側に第2ターミナルへの連絡通路(写真下)がある。出た先は1回到着階なので3階出発階まで上がる。
437.5 THB
1THB=3.2円で計算 1400 円
ドンムアンターミナル2の構造
ターミナル2のケンタッキー
寿司は高い
バーガーキングもあり
空のペットボトル持ち込んで給水もできる。水は冷えていた。
第2ターミナルボーディングブリッジエリア
エアアジア機内誌の日本特集
本館のスリイーサンホテル。07年には最安650THBの高級宿だったのに今は最安300THB~。ネット予約もできるが1泊1480円と若干高め。